Profile
津森 久美子
「そのファドの魂はポルトガル人と何らかわりない」と現地ポルトガルでも賞される日本人ファド歌手。
ファドに出会い人生が変わる。現地の香り高い演奏と、ポルトガル語で歌う前に日本語で歌詞を語るスタイルに定評がある。聴き手の悲しみや喜びに光をあて、明日への一歩を踏み出すためのファドを歌う。
東京・四ツ谷ポルトガル料理店「マヌエル・カーザ・デ・ファド」レギュラーファド歌手。これまでの演奏では在日本ポルトガル大使公邸や大使館主催イベント、長崎「史跡 出島」「平戸オランダ商館」、熱海「起雲閣」、各地のポルトガル料理店、カフェ、イベントステージ等に立つ。また、津森久美子ファド教室を主宰し(東京・大阪)、ファドに心寄せる人のプラットホームとなるべく指導を行う他、ファドライブのギター伴奏サポート、歌唱指導を行う。「よみうりカルチャー」(横浜・荻窪)講師。
1980年生まれ。
2003年、舞台女優を経てポルトガル音楽「ファド(FADO)」を歌い始める。
2005年6月、初渡葡、リスボンでファド界の重鎮アントーニオ・パレイラ氏に師事、Casa do fado(ファドが演奏されるレストラン)「Velho Páteo de Sant'Ana」でレギュラー出演を果たす。
2007年2月、ファ-ストアルバム「flor 花」をリリース。
2008年10月、再びリスボンに住み、国立リスボン大学にてポルトガル語を学びながら、現地でファド修行を行う。ホームグラウンドである名店「Velho Páteo de Sant'Ana」で再びレギュラー出演する他、リスボンをはじめ、ポルトやアヴェイロなどの遠方でも歌う機会を得、現地アーティストたちと交流を重ねる。また、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などの現地メディアにも取り上げられ、高い評価を受ける。
2009年6月、現地ギタリストたちとセカンドアルバム「Cheira a Lisboa リスボアの香り」をレコーディング後、帰国。
2013年、10周年記念アルバム「Viagem de Andorinhaツバメの旅」(日本・ポルトガル録音)をリリース。
2014年1月、ポルトガル・ポルトの名音楽ホール「カーザ・ダ・ムジカ」に招致され、日本人ファド歌手として単独ソロコンサートを成功させた。
2015年11月、ポルトガル人ピアニスト、ジュリオ・レゼンデ来日ジョイント公演「Amália」をポルトガル大使館と共催で開催。
2016年9月、師アントーニオ・パレイラとファド歌手デボラ・ロドリゲス氏を迎えコンサート「PAIXÃO」開催。
同年10月、ポルトガル滞在。ピアニスト ジュリオ・レゼンデ氏とリスボンでコンサートを開催する他、師匠らと各地で演奏。
2017年6月、ポルトガルギター奏者セルジオ・コスタ氏を迎えてジャパンツアー「Caminho ~道~」を企画、ポルトガル大使館と共催で開催。
2018年5月、広島東洋カープ主催試合の国歌斉唱者に選出され、ポルトガルのお祭りの飾りで彩られたマツダスタジアムの開場10周年イベントで大役を務めた。
2019年、一児の母となる。
同年7月、NHKラジオ「地球ラジオ」でのポルトガル特集「ポルトガルてんこもり」にスタジオゲストとして出演、演奏。
2020年1月、ポルトガル人リコーダー奏者アントニオ・カリーリョ氏を迎えコンサート「今宵、愛の歌を~ポルトガルのラブソングたち~」を開催。
2022年11月、ポルトガル人ポルトガルギター奏者セルジオ・コスタ氏を再招致し、コンサート「遙かなるサウダーデ」を東京・大阪で主催。(協賛:ポルトガル大使館、文化庁令和3年度補正予算事業「ARTS for the future!2」採択事業)
同11月ブラジル・ポルトガル両大使館主催「ブラジル独立200周年記念 ブラジル・ポルトガル友好コンサート」にコスタ氏と共に出演。
悲しみは抱きしめて小さくし、喜びは共に歌ってより大きくする。国籍を越えてFADOのもつ普遍的な感情を歌う。
これまでのライブヒストリーは「こちら」