11月10日(日)愛媛県松山市民会館小ホールにて、
ファド歌手ミゲル・カモンイスを迎えての「ファド・ノ・ジャパン2019」松山公演を
満席近いお客様と共に過ごすことが出来ました。
足をお運びくださったお客様、
主催の松山ファドクラブの皆様、
関係者の皆様、ありがとうございました。
松が美しい能舞台で歌わせていただきました。
ミゲル・カモンイス(ファディスタ)
津森久美子(ファディスタ・ギター・通訳)
上川保(ポルトガルギター)
山本真也(ポルトガルギター・ギター)
松の廊下から舞台にあがります。
私は演劇時代に狂言を学び、
能楽堂に上がらせていただいたことがあるので、
この厳かな美しい舞台で演奏が出来ることは
個人的に嬉しい経験でした。
今回の主役、素晴らしい歌声と人柄のミゲル・カモンイス。
愛の歌、リスボンの日々の歌、お祭りの歌、
サウダーデの歌、涙の歌、
様々なファドを聴かせてくれました。
数年前にリスボンで共演した時には、
こうやって一緒に日本でコンサートが出来るなんて
二人とも想像していませんでした。
彼がヨーロッパ外で国外公演を行うのは
今回の日本ツアーが初めてだそうで、
特別な思いでポルトガルから来たそうですよ。Parabéns!!
前日のリハーサルからアイデアがたくさん生まれ、
本番では様々な編成スタイルでお届けしました。
カーザ・デ・ファドでの伝統的なスタイル、
ファドの女王 故アマリア・ロドリゲスの伴奏隊の立ち弾きのスタイル(マイク無し)、
2人のファディスタでお客様との掛け合いのスタイル。
そして、アンコールでは
ミゲルが故郷アレンテージョの歌をアカペラで1人で歌ったりも。
本番前の楽屋にて
15年前に出会い、私の人生をかえてくれたファド。
さらに背中を押してくれた特別な1曲を
ポルトガル語と日本語で歌いました。
ミゲルはお客様に想いを伝えることも好きだと終演後に教えてくれました。
何故目を閉じて歌うのか、
自分にとってファドとは何か、
お客様の心に寄り添いながら語り、
ファドの世界にいざなってくれました。
お話のまとめ方が上手なステージングも
彼の素晴らしいところ。
どんどんお客様が心を開いてゆくのを感じました。
言葉が的確なので、通訳が非常にしやすかったのも、
ミゲルのこれまでの心ある仕事の経験からだと感じました。
コンサートの終盤、ミゲルが嬉しい言葉をくれました。
「日本のファド演奏家がこんなに素晴らしい演奏をすることを、
ポルトガル人として誇りに思う」と。
通訳しながら泣いてしまいました。
ミゲルももらい泣きしていたような・・・。
この「ファド・ノ・ジャパン」は、
ポルトガルから若手ファディスタを招き、
日本のファド演奏家と各地で共演するツアープロジェクトです。
今回松山での私たちとの共演にあたり、
ミゲルは現地アーティストとの演奏と変わらず
リハーサルから全て本気で応えてくれました。
そのことにも心から感謝します。
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ポルトガル国営テレビRTPの番組に、
先日ポルトガル人クルーが撮影してくれた私の演奏の模様が流れました。
◇視聴はこちらから↓
「Filhos da Nação」エピソード第33
撮影をしてくれた映像作家ティアゴ・ペレイラのインタビュー内で
日本での撮影に触れ、
私が「自分の場所をファドに見つけた」と話した事も
素敵なことだと紹介してくれています。
(↑こんな感じです。スマートフォンの画面から切り取ったので、
再生マークを押しても動きません。あしからず)
私が4か月の娘を抱っこして歌う「Para ti (君へ)」は
番組の終盤25:10から流れますが、
「感動させられる」とティアゴとナビゲーターが
言ってくれているのが心から嬉しかったです。
生き方と歌が一致する事は、とても難しいことですが、
それをこの曲が繋げてくれました。
こうやって形になり、たくさんの方の目に触れることを
非常に嬉しく思います。
私の他、ポルトガルギター奏者 山本真也さん、
POM(ポルトガルギター ヤノフトシ&アコーディオン中村メイ)さんたちの演奏も冒頭で流れています。
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次のコンサートはポルトガル人ファド歌手とのスペシャル公演!!
ポルトガルより若手実力派ファド歌手ミゲル・カモンイスが来日、
11月10日(日)に「ファド・ノ・ジャパン2019」プロジェクトの
愛媛公演にて共演・制作協力させていただきます。
本場のファドの香りに包まれませんか?
ただいまチケット発売中です。
さて、日本公演を心待ちにしているミゲルからメッセージをご紹介します。
先日、ミゲルと演奏曲の打ち合わせも終わりました。
私は歌、ギター伴奏、通訳を担当。
これまでのやりとりに、
彼の来日の喜びが溢れていて、
私も諸々裏方作業を夏前から大切にやっております。
伴奏は日本ファド界の素晴らしきプレーヤー2人にお願いしました。
ベテラン上川保さん(左)と若き実力者山本真也さん(右)、
ミゲルを迎えるのに最高の師弟コンビです。
私も日本人ファディスタとして日本語とポルトガル語で歌います。
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
◆11月10日(日)開場13:30 開演14:00
松山市民会館小ホール(愛媛県松山市堀之内)
前売3,500円(全席自由)当日4,000円(全席自由)
ミゲル・カモンイス(歌手)
津森久美子(歌手・ギター)
上川保(ポルトガルギター)
山本真也(ポルトガルギター・ギター)
チケットのお求め・お問い合わせ
090-5272-5571(松山ファドクラブ 前園)
主催:松山ファドクラブ
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先週末、娘ちゃんは5か月になり、
私たち夫婦は5年目の結婚記念日を迎えました。
今年は家で3人でささやかにお祝いでした。
娘がいることが何よりのプレゼント。
私の歌をどんどん変えていってくれています。
サイドだけくるくるの髪がトレードマークに。
ポルトガル人さんたちには「くるくるカタツムリちゃん」
と言ってもらっています。
仕事と育児、やることがたくさんで
一日一日をこなすのに精いっぱいの日々ですが、
この子がくれる笑顔と可愛い声に、
幸せをもらっています。
赤ちゃんって本当に尊い存在です。
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FADO LIVE in 西荻窪CAFE MJG
音響設計が素晴らしい音楽サロンで、
生音の演奏にぴったりでした。
ポルトガルギター 渡辺隆哉
歌・ギター 津森久美子
渡辺さんと追い求めたのは、
シンプルながらも美しい音世界。
恥など捨てて、
私のあらゆる事を声にすることが
今までより出来るようになれたのは、
寛大な心で私を思う存分泳がせてくれた
先輩のお力でした。
歌うことがより一層おもしろくなってきました。
お店のオーナー植村さんは、
かつて大手レコード会社で
アマリアのCDもプロデュースされた方。
そのお話もうかがえて
心踊る時間になりました。
皆様ありがとうございました。
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明日10月26日(土)のライブ@西荻窪「MJG」は
おかげさまであと1席となりました。
連日リハーサルをポルトガルギターの渡辺さんと続けております。
やっぱり、歌う事が好きだと喜びを感じています。
古典曲Fado Menor(ファド・メノール)を
今回渡辺さんとこだわって作っているのですが、
とてもいいものになりました。
自信をもってお届けします。
ご予約の皆様、お会いできるのを楽しみにしております。
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よみうりカルチャー講座、
10月期から産休明けで復帰しています。
「おかえりなさい」のお声が心の底から嬉しかったです。
楽しく歌っていきましょう。
途中参加や、一日体験、見学も可能です。
詳しくはこちらへ→「ありのままファドを歌う」
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◇「君へ」(ポルトガル語と日本語)
先日の撮影で、娘と一緒に歌うことが叶いました。
お腹の赤ちゃんに話しかける歌「Para ti」(君へ)です。
シンガーソングライターLuísa Sobralが妊娠したときに書かれた曲です。
昨年、日本語訳詞をして大きなお腹とライブで歌っていました。
その娘が産まれてくれてからも、
よく家で抱っこしながら歌っています。
娘は嬉しそうに聴いてくれます、落ち着くみたいです。
その姿そのままにあやしながら撮影することになり、アカペラで歌いました。
ライブではよく泣いてしまって、
今回は泣かないと思っていたら、
やっぱり最後にこみあげて泣いてしまいました。
自身の母親への感謝を歌う箇所があるのですが、
そこで、私の母の顔が浮かび、気持ちが溢れてしまいました。
娘が撮影の時着ていた服がたまたま母がくれた服だったのです。
うん、これが私です。
恥ずかしくないと思えました、そのことが嬉しかったです。
こうやって、私自身の人生のことを歌う事が出来た事、
それを撮影して形にしてもらえたこと、
本当に感謝しています。
その後、この「君へ」の音源も
撮影監督のティアゴのもつラジオ番組で流れたそうです。
偶然ポルトガルにいらっしゃったメルカードポルトガルさんが、
車の中で聞いて驚いて知らせてくれました。
私にとって、大きなステップになる撮影セッションでした。
素晴らしい機会をくれたプロジェクト
「A Música Portuguesa A Gostar dela Própria」に心からの感謝を。
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今月7日、ポルトガルから来日した映像作家ティアゴ・ペレイラの
様々なポルトガル音楽を収録するプロジェクト
「A Música Portuguesa A Gostar dela Própria」の撮影がありました。
日本でポルトガル音楽を演奏するアーティストとして、
光栄にもオファーをいただいたのです。
このプロジェクトはポルトガルで活躍するプロのファド演奏家たちも
多数出演している人気プロジェクトです。
◇暗いはしけ(ポルトガル語と日本語) 日本語訳詞:津森久美子
渡辺隆哉さん(ポルトガルギター)とファドを3曲、
アカペラでポルトガルポップスを1曲歌いました。
場所はお世話になっている四ツ谷のポルトガル料理店
「マヌエル・カーザ・デ・ファド」さんをお借りしました。
◇これすべてファド(ポルトガル語)
◇このおかしな人生(ポルトガル語)
なぜ私がファドを歌い、何を表現しようとしているのか、
ティアゴの持つラジオ番組のポルトガル語インタビューもあり、
私が子供のころからの想いをポルトガル語で(必死に)話しました。
とてもとても緊張した収録でしたが、
私が大切に育てた日本語訳詞を、
こうやって形にして残してもらえて幸せでした。
(この日のチーム!)
特に、生後4か月の娘と撮影した曲は特別の思いでした。
そのお話は次回に。
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14日(月祝)横浜のカフェギャラリー「リンデン」さんで、
産休復帰ライブを無事行うことが出来ました。
満員御礼、台風で大変な中でしたが、皆様本当にありがとうございました。
「没後20年 ファドの女王アマリア・ロドリゲスに捧ぐ」と題して、
彼女のレパートリーも多く取り上げました。
ポルトガルを、日本を、世界を虜にした素晴らしい歌声は今でも愛されています。
10月6日が命日でした。
山本真也さん&ヤノフトシさんのポルトガルギター2本の豪華編成、
支えてくれるのは長年私のギタリストを務めてくれる水谷和大さん。
3人はこの日のためだけに関西から来てくれました。
前日・前々日のライブが台風で中止となり、
産休復帰ライブの「ツアー」となるはずでしたが安全第一の決断でした。
それゆえに、想いも大きく、ありったけの気持ちをこめて歌いました。
会場には4か月半の娘も来ていて、
皆様に甘えさせていただきライブ中も客席にいました。
お腹に居た時から私の歌やギターの音を聞いて育っているためか、
演奏中は泣きません。MC中に少しグズることが2度ほどありましたけど、
音が鳴りだすと気持ちよく寝ていました。
私にとって特別なライブになりました。
皆様あたたかいお気持ちをありがとうございました。
写真家 安森智子さんのポルトガル写真、
ポルトガル名物パステル・デ・ナタ(エッグタルト)と
ポルトガルワインのオーナーのおもてなし。
ファドは明日へ一歩のための歌、
心の温かさ、分かち合いで一歩を進めることが出来ます。
とても良きファドの時間となりました。
嬉しい感想もたくさんいただきました、
本当にありがとうございました!
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