新年の幕開けの最中、非常に悲しい報せがポルトガルからありました。
国民的ファド歌手カルロス・ド・カルモさんが1月1日に亡くなりました、81歳でした。

言葉運びの美しさを学ぶために、師匠に良く聞くように言われたのが
ファドのマエストロ、カルモ氏でした。
(氏の代表曲「Lisboa Menina e Moça 麗しのリスボン」)
慕われる氏の紳士的なお人柄のお話も、
現地のファドアーティストからよく聞いていたので
この訃報はショックでした。
ファド界の精神的支柱と言ってもいいマエストロを失って、
ポルトガルは哀しみに包まれた年明けとなったとのことでした。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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ファドの名曲紹介第2弾です。
「Loucura」(狂おしい愛)作詞作曲 Júlio de Sousa
~どれだけ想っても届かない、優しさはくれても唇を重ねることはない
望もうと 望むまいと もうこの想いを黙っていられない~
そんな狂おしい愛を歌ったルッシーリア・ド・カルモの名曲です。
きっぱりとした歌いくち、詩を語るように歌う名ファディスタの1曲。
最近はこのメロディーに「Sou do Fado」(ファドに生まれて)の歌詞がよく歌われています。
サビ部分はどちらも「Chorai Chorai 泣いて 泣いて」とギターラや詩に語りかけます。
聴き比べるのもおすすめです。
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私の選ぶ「ファド名曲紹介シリーズ」を始めることにしました。
第一弾は偉大なるファディスタFernando Farinhaの歌うFado Lopesをご紹介。
詩は「Vidas trocadas」。
心を君に捧げた、君の心も私のもとへ、それぞれの人生がお互いのものとなる
とロマンティックに、しかしながら非常に品がある歌いくちのFarinhaのファド。
彼のカスティーソ(定型詩のための伝統曲・型)は格別です。
カスティーソにここ数年真剣に取り組んできたファド教室の生徒さんがこの名曲Fado Lopesに今日から着手。
私も真剣に準備して参ります。
このFado Lopesはポルトガルギターでのインストルメンタルとしても良く演奏されますが、本当にカッコいいのです。
久々に私もライブで歌ってみよう。
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