3rdCD「ツバメの旅」にこめて その5「ジャケット」
本日、新CD 「ツバメの旅」がオフィスに届きました!
ジャケットは石畳!路面電車やガロ、ツバメの舞う下にはポルトガルの石畳が広がります。
私の歩むFADOの道に続くのは、この石畳。
この石畳のジャケット、ぜひ触ってください。凹凸の形状で、本物のようなリスボアの石畳が広がっています。
このデザインを手掛けて下さったSさん、本当にありがとうございます!!
ツバメがこのCDに舞っておりますが、歌詞カードも楽しんでいただけるようになっています。
ポルトガルの可愛らしさ、そして雑貨としてもたのしんでいただけるCDを目指しました。
ポルトガルのいいところが可愛く詰まって、本当に嬉しいです。
もちろん、録音した曲も10周年の今が詰まっております、どうぞ手に取って聴いてください。
Viagem de Andorinha ポルトガルと日本 歌紡ぐツバメの旅
10月28日発売!
先行ご予約いただいた皆様には順次お送りいたしますので、楽しみにしていてください。
ご注文はこちら→「Contact」ページまで☆
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3rdCD「ツバメの旅」にこめて その4「人生を愛して」
ファドを歌っていて、最近自分が何を見つめて、何を欲してきたか、やっと口に出して言えるようになりました。
以前は照れくささ、そういったものに打ち消されていたところがありましたが、それは甘えだったのでしょう。
今は自分が何を見つめているのかはっきり言えます。
「生きることへの愛情」です。
私の身近なところでも介護問題があったり、ニュースで見る育児放棄があったり、世の中が便利になればなるほど、「なぜ」という人間性を欠いた問題が浮かび上がります。
介護関係が仕事の母とはそんな話を毎日のようにします。
お金は大切です、でもお金があれば絶対幸せだとは私は言い切れません。
側でささやかな喜びを一緒に笑えること、空の青さに喜べること。
涙を一緒にぬぐえること。
あなたの「ここ」が素晴らしいと目の前の人を褒められること。
もっと素直にそんなことを言いたい、そう抱えてこられた方は多いのではないでしょうか?
今回、CDの最後に収められている曲「人生を愛して」とは偶然の出会いでしたが、私のそんな思いを優しく包んでくれました。
現代社会で足りないこと、異国の音楽ファドが伝えられることがたくさんあると確信しています。
ポルトガルのファドは、そんな現代社会に「生きることへの愛情」を与えてくれます。
ファドの歌詞には、人を褒め、たたえ、感謝するようなフレーズがたくさん出てきます。
人生の苦難を乗り切って生きていきたいと純粋に願う心が書かれています。
これから共に楽しもうという時には皆で歌います。悲しみは皆で共有して明日への糧にします。
そういったことをファドでお渡しできたらと私は切に願っています。
ライブのDMをこれまでのお客様に書きながら、いろんなことを考えていて、私が何をお伝えしていきたいのか、はっきりしなくてはと思い、ここに綴りました。
あまり時事問題などで言及することもこれまでしてきませんでしたけれど、これからは私が何を考えて、何をファドにこめていきたいか、もっとお話していけたらなと10周年を機に思いました。
またそんなことも書いていきますので、お付き合いくださいね。
人生は一度きり、愛していきましょう。
人生を愛し、生きる権利が皆にあるのですから。
まず、私自身がもっと愛せるようになろうと思います。
Até logo!
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3rdCD「ツバメの旅」にこめて その3 「ツバメのお話」
” 空を舞うあのツバメは黒い喪服を着ている そしてその黒い鳥が春を運んでくる ”
ファド「トニカ・ネグラ」より
ライブでも何度もお話していますが、ポルトガルでは「ツバメ」は『喜び』をつかさどる鳥です。
春を運んでくるからです。
私は、この「トニカ・ネグラ」の歌詞が大好きで、実際にリスボンで青い空に舞うツバメを見つめていました。
ツバメと反対にあるのは「カモメ」で『悲しみ』をつかさどります。
一般的に日本では「ファド=カモメ」のイメージが強いですが、私には「ツバメ」も舞っています。
2005年に初めて訪れたリスボアで、太陽のような歌手に出会いました。それが故マリア・ベンタさんでした。
彼女が歌ったとある明るいファドに面喰いました、とても強い愛と前向きさで人生を讃え歌っていました。その曲がこの「トニカ・ネグラ」で私はすぐ教えてもらいました。
ベンタさんは快く歌詞を教えて、情熱も注ぎ込んでくれました。今では私のテーマ曲といってもいいかもしれません、歌う時には必ずベンタさんの姿が浮かびます。
10周年を迎えるにあたり、昨年からデザイナーさんと1年をかけて話し合い、自分自身の歩みを見つめると自然と「ツバメ」が飛んでいました。
必然でした。
日本とポルトガル 歌紡ぐツバメの旅
私自身を重ねて、ファドで「生きる喜び」を運べるようにと願っているから。
もちろん、私は悲しみのファドも歌います、こちらも大切なファドです。
悲しいファドでも、明るいファドでもその先にあるのは「人生を生きること」。
何があっても明日も生きなくてはならない、だから歌うのです。
強風にあおられてもツバメは海を飛び続けます。皆さんに伝えに行きたい、これが私の思いです。
10周年ライブツアーとアルバム、同タイトル「ツバメの旅」にはそんな一羽のツバメが飛んでいます。
聴いていただけたら幸せです。
Até logo!!
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昨日、新CDのお知らせをしましたところ、早速先行予約のご連絡をいただきました!
ありがとうございます(#^.^#)
1枚目のアルバムは日本録音、2枚目はポルトガル録音、そして3枚目は日本とポルトガル2か国での録音です。
2枚目を終えた段階で、次は日本とポルトガルと両方で録ろうと決めておりました。
「この曲はこのギタリストさんに弾いてもらいたい」という曲が日本とポルトガルにそれぞれあり、 選びました。
そして今回は師匠アントニオ・パレイラが一番好きだというファド・カスティーソ「夢のファド」を二人で演奏することが出来ました。
これも昨年から約束していたもので、タイトル通り「夢」が叶いました。
速弾きの素晴らしいテクニックをもつ若手ポルトガルギター奏者が数多くポルトガルにいます。
師匠は今は若い頃のような速弾きはしませんが、歌の伴奏、特に伝統曲のフレーズは格別で、現地のベテランファド歌手からも絶大な信頼を得ています。
この「夢のファド」でのアントニオ・パレイラの甘美なフレーズ、私は「ファドの極み」だとお伝えしたいです。
私たちの『夢』が詰まった作品です、お聴きいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
新CD と渡るライブツアー間もなくです!各会場ご予約受付中です、詳細はこちら↓
こちらもよろしくお願いします☆
Até logo!!!
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ファド歌手10周年を記念しての新しいCDをこの10月28日にリリースいたします。
『ツバメの旅/Viagem de Andorinha』
~ポルトガルと日本 歌紡ぐツバメの旅~
12曲入り(ポルトガル・日本録音) 3000円
【参加ミュージシャン】
上川保(Guitarra Portuguesa)
水谷和大(Viola de Fado)
António Parreira (Guitarra Portuguesa )
Guilherme Carvalhais (Viola de Fado )
João Penedo ( Contrabaixo )
ポルトガルと日本のファド、どちらも大切な私のフィールドです。
信頼する両国のミュージシャンと現在の自分のファドを追って録音しました。
師匠アントニオ・パレイラと二人で弾き語りの録音も果たせました。
CDデザインもデザイナーさんとこだわってこだわって進めています。
同タイトルの10周年ツアーはこの新CDとまわります。
1人でも多くの方に聴いていただきたい自信作です。
CDのお申し込みはコンタクトページまで。
10月28日以降のライブ会場でもお求めいただけます。
CD収録曲のお話など、今後このブログでご紹介して参りますのでご覧くださいね。
Até logo!!
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