6月6日は大阪から移動して愛知・日進「森の響(もりのおと)」満席御礼の昼夜2公演でした。
美しい森の中で、皆さんと気持ちを共有できるファドの時間となりました。
歌詞の意味を理解し、真剣に心をかたむけて聴いてくれるお客様に、
セルジオさんは「幸せに思う、ありがとう」と何度も繰り返していました。
会場も自然豊かな森のステージ、到着後「なんて贅沢」としばし森を見つめるセルジオさん&水谷さん。
昼公演終了後、ここでは欠かせないコーヒータイム。
マスター淹れるコーヒーは絶品なのです、無類のコーヒー好きのセルジオさんも大満足。
そして、楽屋でも終わらないファド研究。
惜しみ無く、良きファドを奏でようといろんな手合いを弾き、歌い続けました。
本番も大事なのだけど、この時間が私たちの人生の糧になると確信しています。
心と技術を繋げる、感じる、これができる人はなかなかいません。
セルジオさんは真の音楽家です。
「カズオは心がある、だから伝えられる。誰にでも言うことじゃない」とセルジオさん。
何度も泣きそうになる。
昨秋リスボンで私にもそんな話をしてくれて泣きました、ツアーをやろうと決めたのは、こんなセルジオさんの人柄があったからでした。
チームワークもすごく良くなってきたツアー中盤でした。
お客様からいただいたお言葉をご紹介します。
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聞きしに勝るセルジオさんの超絶技巧、負けじと懸命に掛け合う水谷さん。
そして今までにましてのびやかに、ひときわ艶やかに響き渡る津森さんの歌声。
どれもが素晴らしく、またラストは客席の皆さんも一体となった盛り上がり・・・
本場リスボンでも味わったコトのないエキサイティングな時間を過ごすことが出来ました。
幸せです、Muito Obrigada♪
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こちらこそ、ありがとうございます!
「クミコを見つめるポーズ」(セルジオさん案)
感覚はポルトガルにいるときのようになってきましたが、やっぱりこれは照れた(笑)
お越しくださった愛知の皆様、お力を貸してくださった森の響の皆様、ありがとうございました。
東京公演に続く。
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セルジオさん in 伏見稲荷。
大阪3公演を終えて6月5日はオフ、ということで水谷さんと3人で観光してきました。
自然が大好きなセルジオさんにぴったりと思って伏見稲荷へお連れしたらとっても喜んでくれました。
途中から山登り状態で、
「観光はここまで、ここからはチャンピオンを目指して登る!」と笑いながら歩き続けたセルジオさん。
竹林の中で深呼吸、「なんて、気持ちいい。ポルトガルと違う山の香りだ」
と五感で楽しんでもらえて良かった。
愛知公演を前にリフレッシュ、これもツアーの楽しみです。
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6月4日(日)ツアー3日目は大阪・池田市「テアトロ・ルセロ」
こちらも満席御礼のお客様となりました、ありがとうございました。
ここでは、タイトル曲である「道」がお客様の気持ちを受けて、
さらに育てられてゆく感覚を味わいました。
会場がご厚意でマデイラワインとチョコレートの販売も低価格で行ってくださいました。
フラメンコスタジオを併設するホール管理人の皆様はフラメンコダンサーやギタリストでもあるのですが、
「海外からアーティストを呼んで公演を行う大変さはよくわかる、津森さんを応援したい」と
マデイラワインの販売を申し出てくださいました。
もう、涙がでてしまうほど嬉しかったです。ありがとうございました。
おかげさまで、よりファドに酔っていただける環境になりました。
(フラメンコ教室「スタジオ・ミゲロン」がホールの2階にあります、
スペイン人ギタリストのミゲロンさんとフラメンコダンサーの兼子八重子さんが主催)
さて公演についてですが、以下、お客様からの感想でご紹介します。
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ポルトガルギターの名手セルジオ・コスタさんを迎えて、
津森さんが、心情あふれるファドの世界に誘う。。
前回より、格段に声も表現力もパワーアップされていました!
ファドの詩、声、しぐさ、そしてポルトガルギターが醸し出す場。
客席は、沈黙状態になるほど、ステージにのめり込んでいる。
ポルトガル・マディラワインの深い甘さも相乗効果。。
日本人歌手として一人、ポルトガルで苦悩して歩んできた〔道〕。
彼女の人生の重みを、今回はライブで感じ取る事が出来ました。
セルジオさんとの偶然の出会いが重なり、
「是非!日本に来て皆さんに聴いて貰いたい!」
という溢れる熱意で、津森さんを信じての初来日。
彼のポルトガルギターの、フレージングの精妙さ。凄い。
ポロポロこぼれるような音の震え、嘆き、優しさ。
力まずにサラリと超絶技巧を奏でられ、言葉が無いほど素晴らしい!
しかも、この日はポルトガルギターが二人という幸運な日でした。
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終演後、偉大なるファド歌手 故アマーリア・ロドリゲスの感謝のポーズ。
これもセルジオさんアイデア☆彡
ご来場の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました!
我が故郷、大阪公演はこれにて終了。
大阪で共演した上川さんやヤノさん、生徒さんたちの気持ちも連れて、
翌日から3人の旅が始まります。
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6月3日(土)お昼の発表会でのファド愛を受け、夜は同会場でライブ!
ツアー中でも最多出演者数の公演、ポルトガルギターはなんと3人。
そして、お客様もTina Lenteでは過去最高のご来場者数、本当にありがとうございました。
セルジオさんの来日公演ということで、早々に満席になった今回。
なんとか椅子を増やしてたくさんの方に入っていただき、セルジオさんの音に酔ってもらいました。
上川さんとセルジオさんのハーモニー、セルジオさんはすごく楽しそうでした。
インストルメンタル曲直前、ツアーの相方水谷さんにセルジオさんはバンバン話しかけます。
もちろん、ポルトガル語。水谷さんは話せませんがどうにか通じる!
「カズオ、イントロ ニカイ。」このフレーズはツアー中毎回飛び出して笑いをとりました。
インストルメンタルファド。
ヤノさん(右)もソロをとり、皆がそこにどんどん加わって美しい音の波が出来上がります。
その瞬間の音を、心を弾けさせて。
時々垣間見えるギターバトルのようなシーンも、これぞファド!
お客様もこんな笑顔に溢れていました。
衣装替え
伝統の手合いをアドリブと共に展開するファド・カスティーソのジャンルからも数曲。
ファドの神髄ともいえるジャンルも味わってもらいました。
タイトル曲「道」 ~私の人生は空っぽをやめた~ と歌います。
終盤、サプライズで大阪教室の生徒さんを客席から呼んで歌ってもらいました。
生徒さんも知らされていなくてびっくりしていましたが、いい歌を聞かせてくれました。
これはセルジオさんの希望でした、「みんなも呼びたい、美しいファドになる」と開演前に出たアイデア。
やって良かったです。
さて、最後はやっぱりお客様も大合唱。
ファドは演奏する側だけのものではありません。
お互いが気持ちを渡し合って、歌い手はそれを受けてまた返す、聴き手もそれをさらに返す、
ギターがそれを支えて共に進むのです。
アンコールは「イワシ帽」をかぶってお祭りの曲。
ティナレンテさんでのライブはいつもあたたか、
ファド文化が育つ場所で「発表会&ライブ」、本当に良い一日となりました。
まるでツアー終盤のような感覚の2日目、ファドの愛に包まれました。
ありがとうございました。ツアー3日目テアトロ・ルセロに続く。
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6月3日(土)ツアー2日目は念願だったポルトガル人演奏者を招いての教室発表会。
ポルトガル人奏者とファドを歌う機会を生徒さんたちに楽しんでもらいたいと願ってきました。
夢がまた一つ叶いました。心強いギタリストたち。
ギター:水谷和大
ポルトガルギター:セルジオ・コスタ、上川保、ヤノフトシ
会場は毎年発表会を行う中崎町「ティナレンテ」、今回はそれぞれに少しお客様も呼んで広い2階で開催。
順番はいつも通りじゃんけんです。
ひとり一曲ずつ時間の限りまわしていきます。リハーサルなし、その瞬間のファドを奏でます。
視線の先にギタリストたちが並び、コミュニケーションをとりながら歌います。
歌詞の説明もご自身でされて、素晴らしいファドの世界を作ってくれた生徒さん。
セルジオさんと会話するように歌う、セルジオさんはギターラで返します。
どんどん心鳴らし合って、引出しあうファド。
ああ、なんて愛しい音楽!セルジオはとっても嬉しかったみたいで、
「嬉しい、こんなにファドでコミュニケーションが出来て。
聴いている皆さんはどんな風に思う?みんなは歌ってみてどう?」
と逆インタビューをするくらい。
初参加の生徒さんも。でも凛と、そしてチャーミング。
自分らしく歌うって実はとっても難しい。
でも、私の真似ではなく、その向こう側へ。
それぞれの心で歌える皆さん、素晴らしかった!
オーナーもとびきりあったかくて幸せを呼ぶ一曲を歌ってくれました。
「日本にこんなオーナーのいる会場があるなんてねぇ」と感慨深く微笑んだセルジオ。
皆様、お疲れ様でした!
あまりにいいファドの時間で、私ははじまって早々に涙があふれて止まらなくなりました。
歌いながらどんどん輝くみなさんの姿に感動してしまったのです。
レッスンの時に言っていた不安も課題も、
それぞれが私に教えてくれたコンプレックスもすべて吹き飛んでいました。
むしろ、それが武器になったほど。
本当にありがとうございました!
この感動を抱きしめて夜の部「ライブ」へ続きます。
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Posted in 2017年6月ライブツアー「道」セルジオ・コスタ氏来日, 日記, 津森久美子ファド教室 | Comments Closed
6月2日(金)ツアー初日公演は大阪のポルトガル料理店「カーザ・ダ・アンドリーニャ」、
私が定期的に演奏させていただいている、あたたかいお店です。
昨年末「初日はアンドリーニャでお願いします!」とオーナーシェフ生江さんにお願いしましたら、
「初日公演なんて光栄です!」と快諾してくださいました。
満席御礼、とても心あるファドの夜でツアーの幕が開きました。
セルジオさんと、水谷さんと、私の掛け合いも初日ではないような演奏に。
やはりセルジオさんは引っ張ってくれたし、
2008年から一緒に演奏経験がある安心感で、期待以上の音と心が鳴りました。
このツアーは間違いなかった!と確信できた瞬間でもありました。
また、静かに心で耳を傾ける日本人のお客様の姿にセルジオさんは
「なんて幸せなことか!」とずっとMCで話してくれました。
そして、タイトル曲「道 Caminho」もこの日、産声をあげました。
しっかりとお客様に私の日本語詞も伝わり、ご好評をいただきました。
ギタリストの「道」の弾き方は、この日以来どんどん変化し、ツアー中により美しく出来上がって行きました。
リスボンはイワシ祭りシーズンということで、アンコールはやっぱりイワシ帽で!
大盛り上がりで最後は終わりました、皆様、本当にありがとうございました。
打ち上げ!
「ここは日本なのに、こんなにポルトガルの味とポルトガルの場所に感動している」
とセルジオさん。
最後は記念のサイン!
昨秋来日した我が師匠であり、ポルトガルギターの巨匠アントーニオ・パレイラの隣を選んでサイン。
セルジオはパレイラのことが大好き、パレイラもセルジオを「素晴らしい人であり、好きな演奏家」と評価しています。
そんなポルトガルギターの名手二人のサインが並びました!
~ここで過ごした特別なひとときに、世界サイズの感謝を!
ファドに生きる者の気持ちを込めて セルジオ・コスタ ~
どうぞアンドリーニャに見に行ってくださいね。
チームアンドリーニャ!生江オーナシェフとモニカシェフと。
幸せを運ぶツバメ(アンドリーニャ)舞うファドの夜でした。
「みんな真っ黒のツバメ衣装だったね」とセルジオさん、
「あっ、俺だけ白い!」と生江シェフ。
初日公演はあたたかく終了しました。
ご来場の皆様、キャンセル待ちでお断りしなければならなかった皆様、
本当にありがとうございました。
ツアー2日目Tina Lenteに続く
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Posted in 2017年6月ライブツアー「道」セルジオ・コスタ氏来日, 日記 | Comments Closed
おかげさまで、セルジオ・コスタさんを迎えてのライブツアー「道 Caminho」は、
大阪・愛知・東京を旅して6月10日(土)に無事閉幕いたしました。
ツアーに足をお運びくださった皆様、関係者の皆様、エールを送って下さった皆様、
本当にありがとうございました。
ツアー中、なかなかブログが更新できず、いきなり閉幕のご報告になってしまいましたが、
これから少しずつ各公演のレポートを書いていきます。
企画・準備・通訳・出演すべてをやっておりましたため、
ツアー直後はもう燃え尽きて抜け殻のようになりましたが、
本当に後悔なくやりきれたことを幸せに感じています。
私のファドの道、これからも歩みます。
本当にありがとうございました。
フェイスブックの「津森久美子オフィシャル公開ページ」にて、先に各公演レポートがあがっています。
よろしければこちらもご覧ください。
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Posted in 2017年6月ライブツアー「道」セルジオ・コスタ氏来日, 日記 | Comments Closed
昨日はセルジオさんと大阪でリハーサル、いや、リハーサルという名のマスタークラス。
人生が音になる、使う技術には理由がある、気持ちと人生が乗るから、この音になる。
彼は本物の音楽家です。私たちはこの情熱に揺さぶられ、心鳴らして歌い弾きました。
惜しみなくファドのエッセンスと心を渡してくれるセルジオさん、
この人に来てもらって本当に良かった!
彼はえり好みせず、何でも触れて感じて楽しむことを知っている人。
観光客が望むところよりは、その国の人々が暮らして触れているものに触れたいと言います。
「ポルトガルでも、リスボンでも歩いているだけで毎日素敵な発見がある」、
日々の暮らしも家族にもファドにも、心を向けて生きている人。
その人の音は、人生が乗った音。
心を揺さぶる音です。
さぁ、今日はいよいよツアー初日!大阪「アンドリーニャ」
おかげさまで満席のご予約をいただいています。
皆様、お楽しみに!
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