2014年1月19日(日)ポルトの名音楽ホール「カーザ・ダ・ムジカ」での単独コンサートから
「Maria Lisboa」
津森久美子(歌) アルミンド・フェルナンデス(ポルトガルギター) ジョルジュ・セッラ(ギター)
ポルトガルギターのマエストロ、アルミンド・フェルナンデス氏との共演、大変光栄でした。
2014年はホールの「アジアイヤー」プロジェクトでしたので、着物で歌いました。
この日はしぐさも着物に合うよう演出しました。
なお、歌っている「Maria Lisboa」はセカンドアルバム「Cheira a Lisboa」(2009年)にリスボン録音で収録されています。
詳細&ご注文はディスコグラフィーページをご覧ください。
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おかげさまで7度目のポルトガル滞在から帰国いたしました。
まさか、こんなに頻繁に訪れることが出来るとは、私自身が想像していませんでした。
本当にありがとうございます。
終演直後、ホッと一安心の状態でした。
終演後はアヴェイロの菅さん宅に一晩お世話になりました。
とても美しいアズレージョのかわいい外観です。
中心部から離れた田舎でのんびりいたしました。
やさしい風につつまれた場所、鳥の声、ヤギの鈴の音、犬の声。
なんて絵になる猫ちゃん、パーフェクトな位置取り。
日本から1万km以上離れた遠いポルトガル、「世界の果て」というとオーバーかもしれないけれど、「世界の果て」にあったのは穏やかな人の暮らしでした。
何かを探して、もがいて、「世界の果て」へ行って見つけたい!!
そんな衝動は誰も一度は経験するかと思います、私もそんなことを大学時代あたりに思いました。
今回この穏やかな土地をのんびり歩いていると、結局どこへ行っても「人が人を大切にして生きていく」その場所探しなんだなと思いました。
私は日本で一日一日どれだけ大切に楽しんで生きていけるか、それが大事だなとヤギの鈴の音を聞きながら思えたのが、なんだかとても嬉しくなりました。
リスボン出発当日、空は快晴。
師匠パレイラとも、これまで私がファドにどれだけの光をもらえたのか、このコンサートを行うにあたり何を得たのか、しっかりと話して報告ができました。
もちろんまたの再会を約束して。
今回の滞在で感じたこと、すべて私のファドになります。
これからも楽しみです。
Obrigada, até logo!
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「Fado Oriente」と題された単独コンサート、ポルトガル時間の1月19日(日)午後21時についに開演いたしました。
ファドが私の人生に光を差してくれたこと、これからもファドとこの道を歩んでゆくことをポルトガル語でMCで話しました。
ポルトガルへの感謝、そして、会場に来てくださった日本人の皆さんへ は日本語で感謝をステージ上から伝えることができました。
照明さんが、その際に客席を明るくしてくださって、場をよりつなげて下さったのも嬉しい計らいでした。
大きなホールにたくさんのポルトガル人のお客様、またフランスや他の国から旅行で来ていた方も来てくださっていて、にぎわいました。
ありがとうございます、日本でのコンサートでは歌詞を日本語で語りますが、本場では語ることはないので曲も多く、1時間で全17曲を歌いました。
反省点は多々ありますが、悔いはありません。終演後の疲れも、体はつらいけれど心は晴々とさせてくれました。
自分らしく、自分のファドを本場の地で表現することに徹することができた事が自信になりました。
11年目のスタートに、こんな素晴らしいチャンスをプレゼントしてもらえたこと、本当に光栄に思います。
ありがとう、ポルトガル、ありがとうファド。
Ó fado, vou andar contigo.Estou no caminho do fado.
Obrigada!
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皆さんからのご声援、激励のメッセージをたくさんいただき、おかげさまでポルトガルでのソロコンサートは無事成功いたしました。
本当に応援をありがとうございました。
日本人として、津森久美子として、ファドとどう向き合って生きてきたのか、これから生きていくのか、自分の中では「誓いのコンサート」となりました。
ゆるがない気持ちでそのことをお話し、歌えたことが何よりの自分の財産になりました。
この機会を得られたことが本当に嬉しく、思い返して自然と涙がでてきてしまったりもしております。
それでは、コンサート当日のことを、順を追ってレポートいたしますね(#^.^#)
コンサート当日1月19日の朝、先日取材を受けた大手新聞「ジョルナル・デ・ノティーシアシュ」が発売されました。
文化面に大きく写真付きで書いていただきました、見つけた時はそれはそれは嬉しかったです。
ファドに出会い、どういう気持ちを持ってきたのかが書かれています。この気持ちを持って会場へ向かいました。
衣装の着物の帯は「ツバキ」を選びました。ポルトガル語でツバキは「ジャポネイラ」といい、日本がルーツの花と言われています。
偶然にも、カーザ・ダ・ムジカ前の公園の樹はほとんどツバキで、見ごろを迎えていました。
これも何かのめぐり合わせ、晴々した気持ちで楽屋口へ。
アーティスト入口
楽屋入口
扉に名前がありました、嬉しいですね。
ちょっとブレましたが、立派な鏡前がある大きな楽屋でした。
リハーサルもできる広さで、舞台出身の私には主演大女優クラスのこの大きな楽屋が恐れ多くて、すみっこにばかりいてしまいました。
ホール入り、機材の準備がちょうど終わったところでした。
素晴らしいスタッフさんが笑顔で迎えて下さり、とても配慮しながらサウンドチェックなどを進めてくださいました。
サウンドチェック
照明チェック。
元舞台人で照明も少しかじっていた私には、この開演前の時間は最高にワクワクするんです。
プロフェッショナルのスタッフさんとのやりとりは勉強になります。
着替えも完了。ポルトガルのアヴェイロ在住のファド歌手、菅知子さんにヘアセットのお手伝いをしていただきました。
菅さんとはこれまでポルトガルや日本で一緒にジョイントライブもさせていただき、今回も大変お世話になりました。
心強いサポートを受けて、いよいよ開演です。
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教会の鐘の音で目が覚めたポルト2日目の朝です。
昨日いただいてきたホール配布の1月スケジュールパンフレット。
「FADO ORIENTE」と題されて、私のページもあります。感激です、ありがとうございます。
ポルトガル第二の都市ポルト、いつもリスボンがメインでしたけど、思い出に残る街になりました。
明日午後にホール入りです。
本番は明日19日(日)21時から、日本時間の20日(月)午前6時からです。
Até logo!!
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いよいよ本日ポルトに入りました。雨の多い雨期ですが、青空ものぞき迎えてもらった気分です。
ファドの故郷ポルトガル、ファドの本場の地で「私のファド」を追う今回の旅。
誰かのまねでもなく、日本人の、津森久美子のファドをゆるがない気持ちで歌う。
11年目の出発に本当に素晴らしい機会をいただきました。
早速、リハーサル室にて合わせを行いました。
ギターラはマエストロ、アルミンド・フェルナンデスさん、ヴィオラはジョルジュ・セッラさん。
4年ぶり5度目の共演です、初めてAveiro市で共演してから、もう6年半がたとうとしています。
まず、そのことに喜びあって始まったリハーサルでした。
現代建築としても有名で、ポルトガルトップクラスの音楽堂「カーザ・ダ・ムジカ」。
前回来たときは観光でフラッと見ただけでした、まさか自分がこんな素晴らしいところでソロコンサートをさせていただくなんて、誰が想像したでしょうか。
今回担当してくれたブッキングの方、プロデューサーにもお会いしましたが、とても気持ちのよい方々ばかり。
セキュリティの方もチケットカウンターの方も、印刷室の方も、本当に配慮してくだいました。
招致していただけたこと、心より感謝申し上げます。
また今回、リハーサルと一緒にポルトガルの大手新聞社「Jornal de Notícias」の取材を受けました。
コンサートに先立ち、ファドへの想いをお話させていただきました。
10周年を迎えるにあたり、一昨年から自分を見つめ直し、新CDと共にツアーを行った中で、改めて感じた「私のファド」をこのポルトガルで歌いたい思いです。
ポルトに入る直前はリスボンで緊張に押しつぶされそうになって、ちょっと辛い状態でしたけど、今日はそのこともすべて受け止めて一歩を踏み出せました。
ファドに出会えて本当に私の人生は変わりました、心の奥底の闇に光が差し、優しさに溢れた日々がやってきました。
ファドに出会えて私は幸せです、本当にありがとう。
私のファドとの人生はこれからです。
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