天草の旅、後編は大航海時代当時を感じられる訪問でした。
訪れたのは天草市立「天草コレジョ館」。
コレジョとは大神学校、宣教師を養成する場所です。
もちろんカレッジとして大学の役割もあり、ここでは最先端の技術・学問・思想も学べたのです。
当時、長崎から天草の河浦に移されたコレジョで29種類のキリシタン本が出版されました。
最新のグーテンベルク印刷機で印刷された「天草本」はヨーロッパを越えるほどの出版部数を誇ったのです。
その中には「伊曾保物語(イソップ物語)」や「平家物語」もあります。
それから欠かせなかった西洋楽器、音楽も。
この日は天草で古楽器演奏をされる皆様が集まって下さり、
当時演奏されたであろう音楽を生演奏してくださいました。
↑上川さんもチャレンジ
あの信長が好きだった言われている曲も聴かせていただきました。
「花咲く日々に生きるかぎり」という曲で、信長のイメージとは少し異なるような
明るく軽やかな作品でした、信長は気に入って何度も聴いていたそうですよ。
信長の体験を、自分の五感で楽しめることに、興奮してしまいました。
そしてこちらは西洋から伝わったパイプオルガンを天草にあるもので作ったもの(貴重な複製)。
こちら「竹」作られています!
笛がたくさん並んだようなきれいな音でした。
鍵盤を弾く人と、後ろから空気を送る人の2人で弾きます。
私たちもやってみましたけど後ろの空気を送る役はとっても難しい!!
でも当時の人が聞いた音をこの耳で聞けて鳥肌が立ちました。
皆様にも是非聴いてもらいたい!!
コレジョ館のあとは世界遺産に登録が見込まれている崎津集落へ。
かつてこの集落で踏み絵が行われたその場所に崎津教会が建てらました、非常に意味のあることなのです。
中心部から離れていて、簡単に行ける場所ではないのですが、潜伏キリシタンの場所としてはそれが大切だったのでしょう。
マリア像を持てず、貝に水を入れてマリア様を見ようとしたり、守り伝えた歴史を研究者の方にお話ししてもらいました。
そして、この歴史や文化を、市をあげて皆さんが大切にしようとしている姿も目の当たりにしました。
隠して守ったマリア様が、まさに今天草の人々に微笑んでいるのでは・・・
そう強く感じた旅でした。
皆様も天草へ旅してみませんか?
Obrigada Amakusa.Até logo!
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翌日の天草旅はそれはそれは充実したものでした。
「ポルトガル」がこれほどに身近な地は日本にはないのでは?
いろんな所に、また人々との話の中にポルトガルがあるのです。
ポルトガルloverの皆様にも是非訪れて欲しい特別な場所です。
宿泊したアレグリアガーデンズ天草にも隠れポルトガルが。
宴会場の名前はポルトガル語でした。
「マール mar」(海)や「イーリャ ilha」(島)、天草でしかお目にかかれません。
また浴衣は天草更紗の模様。南蛮文化の模様には当時のストーリーがあるんですよ。
いつもと違う南蛮文化の浴衣を着て温泉を満喫しました。
ホテルをチェックアウトしてまず訪れたのは、路面電車のアズレージョが迎えてくれる場所・・・
いただいたポルトガルのお菓子「パォン・デ・ロー」、本場と変わらない美味しさ!
あれ?ここは日本?それともポルトガル???
佐伊津港近くの南蛮菓子屋さん「エスポルト」さんです。
天草の美味しい卵やポルトガルから16世紀に伝わった南蛮柿(天草ではいちじくのこと)などを生かした
こだわりの創作南蛮菓子が美味しい人気店です。
このチョコが濃厚なクルスにもいちじくが入っていて、プチプチとした食感がすごくいいんですよ。
16世紀後半に天草を訪れたメスキータ神父がポルトガルから日本(天草)に
初めていちじくをもたらしたと云われ、天草はいちじく発祥の地と言われています。
代表の明瀬さんはポルトガルへ足を運び、カフェめぐりをしてポルトガルお菓子を研究。
天草を南蛮文化で盛り上げていく活動にも意欲的に関わっていらっしゃいます。
こちらは3年前に九州ツアーで訪れお世話になった時の写真。以来私はこちらの大ファンです。
2015年に刊行された雑誌「TRUNK」の九州特集で、
私は天草loverとして「えすぽると」さんをプッシュするコーナーを担当させていただきました。
天草取材をライフワークとするライター芹澤和美さんからのご縁でした。
今回、明瀬代表とそのページを一緒に開くことが果たせました。
またの再会を約束して、旅は続きます。
Até logo!
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2018年1月24日、今年最初の演奏は大好きな天草で130名ものお客様の前で歌わせていただきました。
天草・日本ポルトガル協会主催「南蛮文化とファドの夕べ」
(会場:ホテルアレグリアガーデンズ天草 アレグリアホール)
ギター:水谷和大 ポルトガルギター:上川保
ポルトガルと縁深い天草で、アレシャンドラ・クルヴェロ教授の南蛮文化講座と
ファドとポルトガルワインを楽しむ意義のある催しでした。
ポルトガルやヨーロッパからの視点でお話し下さった南蛮文化の歴史。
教授のお話を聞いて、それに繋がるようプログラムを組みました。
また、教会に祈りを捧げる漁師の歌など、崎津教会もある天草に似合う歌も用意しました。
天草という地は、かつて多くの宣教師たちが印刷機や外国語・翻訳、医学、音楽など
当時の最先端の技術や学問、思想も伝え、それを守ってきた地。
ポルトガルとの深い関係がある特別な地です。
そこで再びファドを歌えたことは本当に幸せなことでした。
翌日は世界遺産登録も見込まれる崎津地区や、各資料館、ポルトガル・南蛮菓子のお店も訪れ、
交流をさせていただき素晴らしい旅となりました。
お声掛け下さいました天草・日本ポルトガル協会の皆様、また、天草市役所の皆様、
関係者の皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
翌日の旅のレポートに続きます。
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大雪から一夜明けた今日、大きな交通トラブルに巻き込まれることなく
「よみうりカルチャー荻窪校」の冬講座第2回目を行えました。
この講座ではポルトガル語と私が訳詞をした日本語の歌詞で楽譜を作り歌ってもらっています。
日本語のファドはまだシャンソンのように多くないので、この機会にあたためていたものを仕上げて創作しています。
訳詞・作詞は本当に難しいのですが、
気持ちを込めて歌ってくださる生徒さん達の姿に心からやり甲斐を感じています。
皆さんのご希望もうかがいながら、ポルトガル語と日本語の量のバランスも考えて作っていっています。
春はまた関西方面でも短期特別講座を持たせていただくことになりました。
この創作がファドの扉をもっと開いていく事を願い取り組んでいます。
ポルトガル語のように歌える日本語詞をめざして、
ファドを気軽に口ずさめる時代が来ることをめざして。
どうぞ歌いに来てくださいね。
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2月11日(日)の東京教室第4回発表会の参加者が確定したので曲リストを作成。
この作業はとっても楽しい。
ギタリストさんはかなりな曲数を弾かなければならないけど、
回を重ねるごとにレパートリーは豊富になり、
まるで現地リスボンのようにリハーサルなしでもバチッと決まる。
ファドが持つ「型」がこう言った場面で生きる。
歌手が指揮者のように合図を「歌」で出す必要があるのだけど、
レッスンで生徒さんたちはこれをどんどん習得していってくれた。
どこでブレイクをとっても、
自分の間合いで、
その瞬間の気持ちで心の間を聴かせてくれる。
ファドの醍醐味と言える部分。
楽譜で書けないこの「間」に美しい溜め息をつくのを、
私はとても楽しみにしている。
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ファドに包まれる日々は新年早々からスタートしております。
2月11日の発表会へ向けて、東京ファド教室の生徒さんたちのいい歌が響きます。
(こちらは昨年6月の発表会の様子、セルジオ・コスタ氏を迎えて)
私の手を離れて、ご自身の心の間合いの良いファドが生まれていることに、
大きな幸せをもらっています。
また、1月9日からは「よみうりカルチャー荻窪校」でのグループレッスンも開講しました。
ポルトガル語と日本語でこちらの講座では歌っていただいています。
皆さんが気軽に歌える日本語ファドの歌詞も作っていきたいとここ数年願ってきました。
この講座を機に、しっかり作っていくことを決意。
これまで書いては消し、書いては消してを繰り返してきましたが、
形になりそうです。
楽しんで歌ってもらえるよう目指します。
途中参加も受付中です!
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1月3日大阪滞在時、同じ地下鉄でばったり!
本町のポルトガル料理店「リシュボア」のシェフ&オーナー夫妻
ジョゼさんとはづきちゃんに会えちゃいました。
私の実家とお2人のお家は割とご近所で、
自転車に乗って遊びに行ったこともあります。
これは、いい年明けだと思えた1月3日でした。
伝統とモダン、両方のポルトガル料理を楽しめる大阪・本町「リシュボア」、
どうぞお出かけくださいね。ポルトガル人シェフのジョゼさんが迎えてくれます。
日本語がとってもお上手なのでご心配なく、
ポルトガルのこともたくさん聞けますよ。
◆ポルトガル料理「Lisboa」06-7494-9592
大阪市中央区本町4-8-8
営業時間 17:30-23:30
定休日 毎週火曜日、第一日曜日
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年明けに早速ポルトガルを楽しめる番組が放映されます、
国民的人気番組「世界ふしぎ発見」!!
番組ホームページは『こちら』
草野仁さんがポルトガルを連呼してくださると思うと、それだけで嬉しい~~
ポルトガルの美味しいものや、
世界一の波がやってくることでも有名な猟師町ナザレでのサーフィンの話題も!
(こちらは2010年に私も訪れたナザレ、写真の手前側が崖になっていてそちらに大波が来ます!)
2010年のナザレ旅の記事はこちら、旧ブログもご覧ください。
放送が楽しみですね、21時からです。私は録画予約も完了です。
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◆1月24日(水)熊本・天草「南蛮文化とファドの夕べ」
共演 上川保(ポルトガルギター) 水谷和大(ギター)
18:00受付 18:30アレシャンドラ・クロヴェロ氏 南蛮文化講演会 19:30ファドの夕べ
8000円(お料理・ポルトガルワイン付)
会場:ホテルアレグリアガーデンズ天草
主催・チケット:「天草・日本ポルトガル協会」0969-32-6786(天草市役所産業政策課内)
◆2月10日(土)東京・四ツ谷 「マヌエル・カーザ・デ・ファド」
共演 上川保(ポルトガルギター) 水谷和大(ギター)
17:30オープン 18:30ディナー 19:30ライブ
6100円(ポルトガル料理コース付 飲物別途)
ご予約:「マヌエル四ッ谷」 03-5276-2432
◇2月11日(日) 「津森久美子 東京ファド教室発表会」
出演:津森久美子東京ファド教室生徒一同
伴奏:上川保(ポルトガルギター) 水谷和大(ギター)
12:00から 見学席3000円(特製ランチセット付)
会場:大塚レアンドロ 予約:「オフィス フロール」 080-7024-3565
◆3月7日(水)五反田「シェリーミュージアム」ギター弾き語り
19:00オープン 19:30ライブ
5000円(お料理と1ドリンク付)
ご予約:「シェリーミュージアム」 03-3493-4720
どうぞよろしくお願いします!
Até logo!
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1月2日は誕生日でした、大阪で愛犬 幹太や家族に祝ってもらいました。
メールなどでたくさんお祝いメッセージもいただきました。
本当にありがとうございます、嬉しかったです。
素敵なおばちゃんをめざしまっせ~。
(3日は奈良県明日香村へ歴史探訪の旅)
実を言うと、1月2日という誕生日は長い間嫌で仕方ありませんでした。
誕生日よりもお正月行事が勝ってしまうのでねぇ。
2日は我が家は必ず親戚の集まりがあったので、
思春期の頃から、友達にも会えない誕生日は寂しい気持ちになり、
お正月自体がそんなに好きでなくなってしまったんです。
「記念日が私は人より少ない・・・一番大事な記念日なのに」って。
ポルトガルへ留学した時の2009年1月2日に生まれて初めて、
誕生日を親戚以外の人、友人たちと過ごして感激しました。
だって、若い時は憧れるじゃないですか「恋人との誕生日(出来る出来ないは別として)」とか
「友達におめでとうって言ってもらいたい」とか。
お正月のオプションじゃない誕生日を過ごしたかったんです。
でもそんな風に思ってしまう自分に自問自答もしていました。
親戚は誰も悪くありません、偶然1月2日だっただけのこと。
この辺りは、私が歌うことを選んだことに少なからずつながっていると感じています。
結婚してからは、両親の気持ちも親戚の気持ちも良くわかるようになって、
身近な家族と祝えるこの1月2日という誕生日を好きになれるようになりました。
良く考えれば、お盆休みの生まれの人も大晦日生まれの人もいます。
どの日だろうと生まれた日を祝ってもらえるのは幸せなことです、
生まれてこれたことは奇跡ですから。
ありがとう、お父さん、お母さん、おっちゃん、おばちゃんたち!
ちなみに、我が津森家は誕生日人口ランキングの下位が揃います。
私 →1月2日 364位
叔母→1月1日 365位
祖母→2月29日 366位
真面目に届け出ています、愛しの津森家☆
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