天草で時を旅して
- 2018.01.29
天草の旅、後編は大航海時代当時を感じられる訪問でした。
訪れたのは天草市立「天草コレジョ館」。
コレジョとは大神学校、宣教師を養成する場所です。
もちろんカレッジとして大学の役割もあり、ここでは最先端の技術・学問・思想も学べたのです。
当時、長崎から天草の河浦に移されたコレジョで29種類のキリシタン本が出版されました。
最新のグーテンベルク印刷機で印刷された「天草本」はヨーロッパを越えるほどの出版部数を誇ったのです。
その中には「伊曾保物語(イソップ物語)」や「平家物語」もあります。
それから欠かせなかった西洋楽器、音楽も。
この日は天草で古楽器演奏をされる皆様が集まって下さり、
当時演奏されたであろう音楽を生演奏してくださいました。
↑上川さんもチャレンジ
あの信長が好きだった言われている曲も聴かせていただきました。
「花咲く日々に生きるかぎり」という曲で、信長のイメージとは少し異なるような
明るく軽やかな作品でした、信長は気に入って何度も聴いていたそうですよ。
信長の体験を、自分の五感で楽しめることに、興奮してしまいました。
そしてこちらは西洋から伝わったパイプオルガンを天草にあるもので作ったもの(貴重な複製)。
こちら「竹」作られています!
笛がたくさん並んだようなきれいな音でした。
鍵盤を弾く人と、後ろから空気を送る人の2人で弾きます。
私たちもやってみましたけど後ろの空気を送る役はとっても難しい!!
でも当時の人が聞いた音をこの耳で聞けて鳥肌が立ちました。
皆様にも是非聴いてもらいたい!!
コレジョ館のあとは世界遺産に登録が見込まれている崎津集落へ。
かつてこの集落で踏み絵が行われたその場所に崎津教会が建てらました、非常に意味のあることなのです。
中心部から離れていて、簡単に行ける場所ではないのですが、潜伏キリシタンの場所としてはそれが大切だったのでしょう。
マリア像を持てず、貝に水を入れてマリア様を見ようとしたり、守り伝えた歴史を研究者の方にお話ししてもらいました。
そして、この歴史や文化を、市をあげて皆さんが大切にしようとしている姿も目の当たりにしました。
隠して守ったマリア様が、まさに今天草の人々に微笑んでいるのでは・・・
そう強く感じた旅でした。
皆様も天草へ旅してみませんか?
Obrigada Amakusa.Até logo!