来週19日の東京・四ツ谷「マヌエル・カーザ・デ・ファド」ライブの
特別メニューがお店から届きましたのでご紹介します。
【10月19日 (月) “津森久美子&高柳卓也コラボFado Live” コースメニューのご案内】
*生ハムとオリーブ
*前菜盛り合わせ
タコのサラダ 砂肝のコンフィ
バカリャウのコロッケ 旬魚のエスカベッシュ
*PEIXE~魚介料理~
鱈のスチームと揚げ茄子の煮込み
*CARNES~お肉料理~
豚肩ロースのグリル アサリとキノコのソース
*SOBREMESAS~デザート~
ポルトガルプリン&コーヒー又は紅茶
※食材の入荷状況により変更になる場合がございます。あらかじめご了承くださいませ。
☆☆ºº☆ºº☆☆ºº☆
これはワインが進んでしまいますねぇ・・・!
お料理のあとはFADOに寄り添うポルトガルの夜。
お待ちしております。
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2017年公開のドキュメンタリー映画「人生の意味」(O Sentido da Vida)出演
ポルトガル人のミゲル・ゴンサルヴェスさんが監督する映画「人生の意味」にて日本語で「暗いはしけ」を歌っています。
私の歌が流れるシーンがこの度完成し公開されています。
↓
「Expresso 記事」(「Barco Negro」の歌詞の上にある動画)
とても美しく、この映画の一員になれたことを誇りに思います。
私を導いてくださった皆様に、心から感謝いたします。
この映画は、FAP(家族性アミロイドポリニューロパシー)という難病にかかったブラジル人青年ジョバンニが主人公。
この病気は50%という高い確率で遺伝し、致死率は100%、治療法は見つかっていません。
発症はポルトガルといわれていて、大航海時代にポルトガル人の旅とともに広がりました。
日本にも患者がいます。
撮影隊は実際にポルトガルを出発し、陸路と航路で大航海時代と同じルートを通りながら撮影をしていきました。
「人類の発展」をジョバンニを通して見つめ、「人生の意味」を問う映画です。
今年4月に日本での撮影が行われました。ジョバンニは病気を抱えながら旅を続け、現在も病気と闘っています。
「暗いはしけ」を日本語で歌ってほしいと監督から依頼があり、日本語歌詞を書きました。
これまでポルトガル語でしか歌っていませんでしたが、いずれ日本語で歌いたいと思っていた私には素晴らしい機会となりました。
撮影の2日前くらいに歌詞が出来上がり、荒削りのままでしたが、愛する気持ちをただ歌いました。
あの日の、あの瞬間の私のFADOです。
私自身、この半年前に結婚し、とある病気での手術を控えていた時期でした。
私にとっての「人生の意味」を考え、歌にのせました。
撮影後に手術も無事終え、この日本語での「暗いはしけ」が私の人生にとって非常に重要な歌になったことは言うまでもありません。
ミゲル監督は「第3の暗いはしけ」となったと記事で言っています。
第一は原曲であるブラジルの「黒き母」
第二はアマリア・ロドリゲスの「暗いはしけ」
そして第三に日本の「暗いはしけ」が表現されたと。
映画の公開は2017年、アメリカ、スペイン、アイスランド、ポルトガルでの上映が決定しています。
この病気はあまり知られておらず、非常にデリケートな問題でもあります。
ですが、偏見をなくす糸口になればと、私は日本での公開を心から願っています。
応援をよろしくお願いします。
「人生の意味」ミゲル監督のインタビューが2本あります
「TRANSIT」 「ソトコト」
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冷たい風が吹くようになりましたね。「秋」、あの季節がやってきました。
大阪ファド教室の発表会へ向けて、曲リストが完成。
今年で3回目となる年に一回のファド発表会。
なんと今年は、歌い手7名、楽器2名の大所帯!!
プラス伴奏隊3人と私。
とにかく歌いたいだけ歌う方針のため、ギタリストさんへの曲リストは24曲!
さらにキー違いもあるので結果36パターン。おぉー、嬉しい悲鳴p(^-^)q
現地ポルトガルの「ファド・ヴァディオ」形式。中崎町「ティナレンテ」さんはぴったりの会場。
お客様はなく、奏でたいメンバーが集って、想いを歌い、乾杯。
ほろ酔いのところ、また歌う。毎年本当に美しいファドの時間になる大好きな一夜です。
皆さんそれぞれの心に出会えるのが楽しみです。
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本日は歌姫アマリア・ロドリゲスの命日です。
16年前の今日、1999年10月6日に旅立ったアマリア・ロドリゲス、
ポルトガルは3日間喪に服しました。
Portal de Fado Amália Rodrigues – 16 anos de saudade
↑ こちらのサイトにアマリアを惜しみ見送る人々の様子と、
カルロス・ゴンサルヴェス(ポルトガルギター奏者)など、アマリアに縁のある人々のインタビューが
ポルトガル語ですが動画にまとめられています。
そして今日もアマリアへの想いがファド歌手をはじめ、たくさんの人たちから伝えられています。
彼女の歌は、誰かの人生の一部になっているのですから。
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FADOが生まれるより前の、18世紀のポルトガル音楽の資料に興奮しながら、チェンバロ奏者の小原道雄さんと会合。
ファドの片鱗を感じる楽曲がとても興味深い!小原さんから教えてもらいました。
ポルトガル国立図書館がデータ化してダウンロード出来るようにしてあります。手書きの楽譜でとても美しいの!
そんな曲ばかりあつめたCDがイギリスのレーベルから出ていて、イギリス在住の古楽器奏者・竹内太郎さんも参加されています。
「18世紀ポルトガルのラブソング」と題した美しいアルバム、今も昔も恋なのね。
一曲目がまるでファド・カスティーソ!?と思えるものでびっくり。
小原さんとのチェンバロ企画、いつになるかは未定ですが、あたためております。
ご期待ください。
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11月にピアニストのジュリオ・レゼンデさんとコンサート「アマリア」を開催するにあたり、
ここ何か月間は世界屈指の歌姫、故アマリア・ロドリゲスを追っています。
どんな人だったのか、何を憂い、何を愛し、どう生きて、そして歌ったのか。
私がファドを歌い始めて12年が経とうとしていますが、偉大なるファドの女王はあまりに遠い存在です。
また素晴らし過ぎる歌唱力が故に、2003年から歌うにあたり、私は「アマリアは参考音源にしない」という決め事をしました。
ポルトガル語初心者が参考にするとファドとして成立しない超上級音源だったからです。
それ故、ある一定の時期までアマリアを参考にすることを自分では禁じていました。
決して嫌いと言うわけではありません、逆です。
それでも自然と彼女の歌は耳に入ってきますし、ポルトガルに住んでいれば、ラジオから、お店から、
ポルトガル国民が愛するディーヴァの声が聴こえて、私の中にも住みつくのです。
アマリアの悲しみが、喜びが、戸惑いが、生きることへの想いが。
ポルトガルの師匠はアマリアの伴奏もしていましたから、当時の話を聞いたり、アマリアの家にも足を運び、
また、ファドに生きる人たちから、ポルトガル国民からアマリアをどう思うかについても聞いていました。
そして、遠ざけたにも関わらず、私のレパートリーはアマリアの代表曲にあふれ始めました。
これは現地ポルトガルの歌手たちが愛し歌っていた曲を、私も愛し取り入れた結果でした。
これに気が付いた頃、ポルトガル語も多少話せるようになっていましたし、アマリアを参考にすることを解禁しました。
基本的には1曲に対し、様々な歌手の音源を聴きます。
現地の修業先のお店で何度も聴いて身体に入れることが殆どでしたが、次のステップでアマリアを聴くと、
唸るばかりでした。最終的にはそれを経て自分の歌い方に落とし込みます。
自由なようで伝統と型があるのがファド、先駆者たちの歌は宝です。
10周年の区切りを迎えた後、アマリアにとことん向き合ってみたいと考えだしました。
すると今回のコンサートの機会に恵まれました。
6月の天草ではアマリアが笑う写真が待っていました。
「これは呼んでもらえたんだ」
と、おこがましくもそうとらえることにしました。
人生において「縁」というのはそういうものだと私は思うのです。
私が歌い始めた2003年、アマリアはもう亡くなっていました。
会ったことはありません。
でも、それだからでしょうか。
余計に「アマリア」という存在が人々の心に生き続けていることを発見するばかりでした。
ジュリオのマネージャーから、ある本を教えてもらいました。
アマリアがまるで語っているように書かれた本
「AMÁLIA UMA BIOGRAFIA POR VÍTOR PAVÃO DOS SANTOS」です。
日本語版もあるので、読み進めています。
この本は前に見たことがあったのですが、その時は手にとれませんでした。
ポルトガルの文化もファドの歴史もまだわからないままだったので。
今、手にとって良かったとページを開きながら感じています。
冒頭にアマリアが言っていたことが、かつて自分も思った人生への疑問と重なったことにちょっと身震いしながら、
アマリアに会っているような気持ちで読み進めています。
アマリアを歌う、でも歌うのは私の人生、人の普遍的な感情。
FADOは今を生き、蘇り、また紡がれていくのです。
アマリアはこう言っています。
「誰かの人生の一部に、私の歌がなっている。」
なんて素敵なのでしょう。
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Posted in 2015年ジュリオ・レゼンデ来日ジョイントコンサート, 日記 | Comments Closed
ありがとうございます!
10月19日(月)の四ツ谷マヌエル・カーザ・デ・ファドのライブも残席が少なくなってまいりました。
素晴らしいファド仲間との共演です。
リスボンでファドに生きる人々との交流し、帰国したばかりのアーティスト
男性歌手・ギター奏者の高柳卓也さんとポルトガルギター奏者の飯泉昌宏さんとご一緒します。
生きること、愛すること、すべてを歌にのせて。
今後は・・・・
10月29日(木)大阪・岸和田Cafe のだて「山本真也帰国凱旋ライブ」ゲスト出演
10月31日(土)15:30大阪・茨木市民会館ドリームホール「Casa do Fado OSAKA4º」*チケット残り少な目
11月4日(水)19:00東京・新大久保スタジオ・ヴィルトゥオージ
ジュリオ・レゼンデ来日ジョイントコンサート「アマリア」 *チケット残りわずか
11月8日(日)東京・恵比寿Bar ジャージャン
「寺子屋ポルトガル第2回」ポルトガルじゅうたん刺繍ワークショップ&ミニライブ
お待ちしております!
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この日曜日に、谷中の「ぎゃらりぃ81」で開催された豊田康次郎さんのガラス展へ行ってきました。
ポルトガル仲間のガラス作家、豊田康次郎さん。
ポルトガル留学中、同時期に豊田さんも滞在されていて、
2008年のアヴェイロでのイベントや、2010年にリスボンで行われた日本展示会イベントでご一緒しました。
今回一目ぼれした一輪挿し。早速ベランダの黄花コスモスを生けました。
こちらは2010年の展示会に出展されていた作品で、これまた一目ぼれした鶴の箸置きとおちょこ。
康次郎さんの作品は物語を感じさせてくれます。
また、お料理の腕も素晴らしく、ポルトガルのレストランで勉強した経験もお持ちです。
現在、有馬温泉で「茶房 堂加亭」を経営されています。
美味しいスーツやお料理、飲み物はもちろん康次郎さんのガラス食器で楽しめます。
私も堪能したポルトガル代表スイーツの一つ「Arroz Doce」(アローシュ・ドース:お米のミルクプディング)
有馬温泉へお出かけの際はどうぞお立ち寄りください。
「茶房 堂加亭」兵庫県神戸市北区有馬町1176
078-904-0105
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連休中にポルトガルへ行った友人から写真をいただきましたのでご紹介!
あぁ、なんて美しい青空!街歩きが最高のリスボアです。
ファドを聴くお店を探しているとのことだったので、私の修業していたお店を紹介しました。
我がポルトガルの家「ヴェーリョ・パテオ・デ・サンタアナ」、通称パテオ。
ポルトガルギターは私の師匠アントニオ・パレイラ、ギターはギリェルメ・カルヴァリャイシュ。
この日はレギュラー伴奏2人に加えてギター奏者がもう一人確認できます。
これは見て真似て弾く場をもらっているのです。こうやってファドは継承されていきます。
私もその中に入らせてもらえた一人です、本当に感謝でいっぱいのお店。
ファド歌手Carina (カリーナ)。のびやかで美しい声、抜群の音程とリズム感。
団体のお客様でもあっと言う間に惹きこんでしまう私も憧れる人です。
前に会ったときは出産前の大きなお腹で歌っていました。
産休後復帰の2児の母、素敵!
全員揃っての合唱ファドも楽しいです。この時はお祭りの歌を取り上げることが多いかな。
入口を入るとパテオ(庭)をお店にした広い空間につながります。
古い貴重なアズレージョもあり、お料理も美味しいですよ☆
鴨肉だったそうですよ。
H.Cさん、お写真とご報告をありがとうございました~~~!
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シルバーウィークはいかがでしたか?
お天気に恵まれて良かったですね!!私は近場でゆっくりと満喫しました☆
さて連休中もはりきって「畳」ファドレッスンでした。(レッスン中は正座ではございません^m^)
この日は長く歌っている生徒さんと、いかにポルトガル語の良さと特徴を出して歌うかについて。
子音の使い方を特に入念にピックアップ。
n や m の前に「ン」と唇を閉じる、f と v は少し唇をかんで発音すると素敵になります。
他にもいろいろあるんですが、これをしっかりやるとポルトガル語の美しさも際立って歌に厚みもでてきます。
そして意味をとらえて、自分の等身大の心と触れ合う部分をさがしたら、あとはもう大丈夫。
その方の心を聴かせてもらえる瞬間が醍醐味です。
この日もいいファドを聴かせてもらいました。
Fadista!!!
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