チェンバロとファドのツアー終了!!
- 2015.02.18
「チェンバロとポルトガルギターの音はこんなにも美しく溶け合うのか!」
と、喜びをかみしめた企画が終了いたしました。ご来場の皆様、ありがとうございました!
2月7・8日は愛知、11日は大阪へまいりました。初日は名古屋「ツーサム」にて。
ポルトガルギターは愛知の西村輝彦さん。
ポルトガル語も堪能なチェンバロ奏者・小原道雄さんとの企画でしたので、
私が語るように歌い、そこに合わせてチェンバロを鳴らしてもらうこともできました。
ファドは詩の語りもベースになっているので、小原さんとは息もぴったりでした。
バロック音楽のチェンバロ、吟遊詩人のようにファドを語るイメージでやったらどうなるかな、とリハーサルの時から盛り上がりました。
2日目は豊田市「楽風」(らふ)公演、初日に引き続き満員御礼!
チェンバロの構造について小原さんからお話もあって、休憩中は皆さんのぞきにきてくださいました。
ライブならではのお客様との交流、楽しいです。
雄鶏マークがかわいいポルトガルワイン(^○^) 楽風マスターがお客様に用意してくださいました♡
11日は大阪、ポルトガル料理店「ポルトガリア」へ移動!ポルトガルギター奏者は大阪の上川保さん。
小原さんは愛用のチェンバロと一緒に愛知から大阪入り。
チェンバロのソロ曲では、かつてポルトガルのお姫様のためだけに曲を捧げた作曲家の作品を弾いてくれました。
555曲も作って、お姫様がスペインにお嫁に行った時もついていって曲を作り続けたというエピソードにはびっくりいたしました。
さてさて、チェンバロ奏者は大きな楽器の運搬、調律、搬出まで こなさなければなりません。
開演前の調律シーンはもう職人技です。こういった部分にも触れられてとても刺激を受けました。
3日間すべて満員御礼で、本当に楽しくまわることができました。
チェンバロとポルトガルギターは鍵盤と弦なのですが、双方とも弦をひっかけて弾くので、音の相性もよいのです。
1755年にリスボン大地震が起こり、6万人が亡くなり、街も壊滅しました。
当時のチェンバロ音楽の楽譜も殆どが燃えてしまいました。
今回、「鍵と弦の旅」と題し、もし大地震が起きなかったら、チェンバロとのファドもあったのではなかろうか?
と(勝手な)仮説をたて、夢をふくらませながらプログラムを組みました。
チェンバロの音のおかげで、王宮や教会シーンにも早変わり☆
そのあとは街へ、村へ、お祭りへ・・・・・とシチュエーションを変えて曲が進んでいきました。
小原さんと昨年夏に出会い、ポルトガルが好きすぎて意気投合したことから立ち上がったこの企画、
本当にご好評をいただきました。
「今回初めてファドを聴いた人は、チェンバロとの編成が普通と思ってしまうのでは?」と思うほどでした。
また第2回目もやりたいと話しておりますので、ご期待くださいませ。
このツアーにお越しくださった皆様、満席でお断りをさせていただいた皆様、
ご協力くださったお店の皆様、本当にありがとうございました!!
(写真提供は Yasutaka Onichiさん、Andre Mendesさん、ありがとうございました。)
Até logo!!