私のファドを追って
- 2014.01.18
いよいよ本日ポルトに入りました。雨の多い雨期ですが、青空ものぞき迎えてもらった気分です。
ファドの故郷ポルトガル、ファドの本場の地で「私のファド」を追う今回の旅。
誰かのまねでもなく、日本人の、津森久美子のファドをゆるがない気持ちで歌う。
11年目の出発に本当に素晴らしい機会をいただきました。
早速、リハーサル室にて合わせを行いました。
ギターラはマエストロ、アルミンド・フェルナンデスさん、ヴィオラはジョルジュ・セッラさん。
4年ぶり5度目の共演です、初めてAveiro市で共演してから、もう6年半がたとうとしています。
まず、そのことに喜びあって始まったリハーサルでした。
現代建築としても有名で、ポルトガルトップクラスの音楽堂「カーザ・ダ・ムジカ」。
前回来たときは観光でフラッと見ただけでした、まさか自分がこんな素晴らしいところでソロコンサートをさせていただくなんて、誰が想像したでしょうか。
今回担当してくれたブッキングの方、プロデューサーにもお会いしましたが、とても気持ちのよい方々ばかり。
セキュリティの方もチケットカウンターの方も、印刷室の方も、本当に配慮してくだいました。
招致していただけたこと、心より感謝申し上げます。
また今回、リハーサルと一緒にポルトガルの大手新聞社「Jornal de Notícias」の取材を受けました。
コンサートに先立ち、ファドへの想いをお話させていただきました。
10周年を迎えるにあたり、一昨年から自分を見つめ直し、新CDと共にツアーを行った中で、改めて感じた「私のファド」をこのポルトガルで歌いたい思いです。
ポルトに入る直前はリスボンで緊張に押しつぶされそうになって、ちょっと辛い状態でしたけど、今日はそのこともすべて受け止めて一歩を踏み出せました。
ファドに出会えて本当に私の人生は変わりました、心の奥底の闇に光が差し、優しさに溢れた日々がやってきました。
ファドに出会えて私は幸せです、本当にありがとう。
私のファドとの人生はこれからです。
Até logo!