撮影4日目 娘の泣き声と私のアイデンティティ
- 2020.09.12
今日はリモート出演用動画の撮影4日目です。
この日程は細かく決めている訳ではなく、
とにかく撮影できる時間ができたら撮る!
という法則のもと、娘の昼寝と夫の仕事休み、
会場を借りているレッスンの合間を狙って撮っています。
もちろんやっつけ仕事ではなく、しっかり設営して。
今日は午前中に娘が眠りだしたので、
残り最後の1曲を撮ったのですが、
階下で歌う私の声で起きてしまったようで、
録画中に鳴り響く泣き声でボツとなりました。
9月連休の山本真也コンサート「南蛮の鐘」には3曲動画での出演をしますが、
今日撮っていた曲が一番声量が大きいので、
そりゃ娘も起きてしまうわけです。
思った通りに進まないのですが、笑って終わらせられるようになりました。
少し前だったら、イライラでもっと爆発していたかもしれません。
産後、育児に集中しなければならず、
歌ってきた私はどこへ行ってしまったのか?と、
私のアイデンティティを失ってしまっている気がして
とても辛かった時期がありました。
正直今でも時々悩みます。
そこにコロナ禍が加わり、
たくさんの演奏や楽しみにしていた大イベントも中止になり、
正直なところ精神的には厳しい状況でした。
思うとおりにいかない、過去の私と比べてしまう。
毎日時間はあるのに何もできない、いや家事と育児に忙殺されている。
こんな思いで苦しんでいるママたちはたくさんいます。
私もその一人です。
なんとか気持ちの整理をしたくて、
色々調べていく中で、
私がこれだと思った言葉がいくつかありました。
「親自身が輝くと子どもも輝く」
「(親も)自分の才能を生かす場所を見つけて自分のやりたいことをやる」
「過去と比べて結びつけず、未来を作る」
春からコロナ禍で動画やリモートというものが必要となり、
周りの人がどんどんそういう活動を広げていくのを見ながらも、
離乳食作りに追われ、世話に追われ、
なかなか勉強をすることも難しくジレンマを抱えました。
今回「忙しくて出来ないなんて思わず、これはチャンスをもらえたんだから
とにかく3曲を短期間で撮る!」と決めて撮り始めました。
状況は好転しました。
私が決めれば、
きっとできると思えば、
出来るんです。
周りにもお願いをして、段取りを組めるんです。
撮影がうまくいかなくても、
「私、今頑張れてるな」
と、褒めてあげられるんです。
好きなことをしているから。
だから、今日はうまくいかなくても良かったんだって思えました。
目を覚ました娘の泣き声が響く中、
衣装から着替えて抱っこしに行こうとしている時、
これが私の輝いている姿だって嬉しく思えました。
先月辺りから秋以降の演奏のお話が進み、
いろいろと準備や相談を重ねているところです。
流れてしまう企画もあるかもしれませんが、
それでも、こうやって取り組めていることがすごく幸せです。
「私を取り戻せている」、
「母親をやりながら歌う自分を築いていける」と。
Até logo!