11月14日(金)はポルトガル大使館での演奏。
アーティスト ジョアォン・カルヴァーリョさん展覧会「コント」の最終日フィニサージュ(クロージング)でした。
11月11日が焼き栗と、新酒のワインをいただく「聖マルティーニョの日」です。
なので、この時期にちなんで栗とワインと音楽でワイワイしようと、
クロージングパーティーに大使館文化部さんが企画してくださいました。
ワインが出るなら!と乾杯前の曲は「お聞きくださいワイン殿」に。
ワイン伯爵との押し問答が楽しい曲で、ワイン殿の言葉は大阪弁で訳詞をつけて歌っております。
やっぱりこれは笑いを誘って好評。いい乾杯につながって何よりでした。
ポルトガル語のアクセントと大阪弁のアクセントやリズムは近しいと私は思っているので
「ポルトガル語と勘違いしそうになった」とお言葉をいただき、有頂天でした。
今回のジョアォンさんの作品は、動物たちが出てくる小さな物語をモチーフにしたもの。
日本でよく知られる物語も、国によって動物や生き物の種が違っていたりします。
「ウサギとカメ」など表情豊かな生き物たちに出会えました。
「アリとキリギリス」はポルトガルでは「アリとセミ」なんです、
私はこのセミが一番好きでした。
娘もこのイベントに同行させていただきました。
お客様、関係者の皆様、かわいがってくださり、ありがとうございました。
照れながら楽しんでいました。
長く交流を重ねてきたジョアォンさんとご一緒することが叶ったことも嬉しいことでした。
ありがとうございました。
歌:津森久美子
ポルトガルギター:渡辺隆哉
ギター:伊代田大樹
Obrigada, até logo!
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10月30日(木)は日本ポルトガル協会さま主催のディナーショー「ファドの夕べ」でした。
ポルトガルとの交流、相互理解のためのイベントや勉強会も多くなさっている一般社団法人です。
このディナーショーもポルトガル音楽に触れる秋のイベントで、
お声がけいただきました。
おいしいワインとお料理を堪能しながらの企画は現地のよう。
ポルトガル語で歌っていただく曲もライブでは必ず入れるようにしているのですが、
ポルトガル協会ということで、
たくさんの単語を韻を踏みながら歌う人気曲にしました。
皆様さすがでした!
歌詞カードを配布して練習を始めましたら、
発音が素晴らしいし、
歌ってみせましょう、という潔さが素敵!!
Parabéns!!
お食事中に聞こえてくる会話もポルトガル愛にあふれていて、
各テーブルにお邪魔したいなと思いながら
歌う前も楽しませていただきました。
ありがとうございました。
Até logo!!
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深く向き合う一曲一曲、じっくり重ねてきたリハーサルからよきファドが生まれています。
先週末のリハーサル、とても濃い時間でした。
私の求める呼吸、織りなす音に応え、
歌を支えてくださるギタリスト二人のお人柄に感謝!
次のライブは10/30(木)デイナイト大手町店でのファドディナーショー。
よいものをお届けできると感じています。
あと少しお席がご用意できますので、どうぞいらっしゃってくださいませ。
お待ちしております。
Até logo!
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10月となり過ごしやすくなりましたね。
あの暑さから涼しくなっていくとき、
もの悲しさといいますか、ある種の寂しさのようなものをいつも感じます。
これもサウダーデでしょうか、
さて、そんな10月末は日本ポルトガル協会主催のディナーショーです。
日本・ポルトガル両国の文化及び経済の交流を促進し、
親善に寄与することを目的に設立された日本ポルトガル協会の文化イベントです。
会員以外の方にもお申込みいただけます。
ポルトガルワインと共に楽しむディナーショー、
皆様のお申し込みをお待ちしております。
Até logo!
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↑という娘ちゃんの希望で、先週親子2人で行ってまいりました大阪万博!
入場者枠数が東ゲートより少ない西ゲートからの11時入場枠を予約できまして、
先週訪れることができました。
世界の国旗がたくさんあるのも魅力なので、
国旗一覧と世界地図を用意して会場入り。
気に入ったデザインの旗を見つけると、
国名と場所を照合したりして入場前から気分が高まります。
たくさんの国、文化、言葉、入れるパビリオンの数は限定されますが、
いろいろと感じてくれたらいいなと思って準備しました。
ポルトガルパビリオン
缶詰大国ポルトガルの期間展示。
試食付きで、イワシのオリーブオイル漬けをいただきました。
「ポルトガルはたくさんお魚を食べる国なんだよ」
「日本と同じお魚もたくさん食べるんだよ」
ふむふむ
人気沸騰中のポルトガルパビリオンのレストラン
「まるでポルトガル Mar de Portugal」で食事。
タラのコロッケに入っているタラの量がものすごく多い!
じゃがいもと干しダラが2:8くらい?
我が家で作るときは逆くらい(笑)
うんうん、これぞ本場の味。
ポートワインのソーダ割、暑い日に最高!
レストラン運営者の塩谷はづきちゃんに会えました。
娘が生まれた際に子供グッズのおさがりもいただいてありがたかったんです、
やっと娘ちゃんにも会ってもらえて嬉しかった。
忘れてはいけません、パステル・デ・ナタ!(エッグタルト)
サクサク生地がたまらないテイクアウトでも大人気の名物。
キッチンスタッフさんはポルトガルの皆さま、
食器もカトラリーもポルトガルのもので、
里帰りが叶った気分。
パビリオンテーマである「海」からのメッセージ。
展示ではポルトガル大陸棚の延長と、
マデイラ諸島、アソーレス諸島、本土の3つの海洋保護区のことを
タッチパネルで知ることも出来て、
子供たちの興味もそそらせるものでしたよ。
こちらはHITACHIやKubota、Niterra日本特殊陶業などの日本企業がてがける
「未来の都市」パビリオン。
入場直後に並んで割とすぐ入れました。
こちらは西ゲートのさらに奥で大屋根リングから一番遠い立地ということもあって
比較的入りやすいし、小学校からの団体さんもいっぱい来ていました。
娘ちゃんの未来はどんな風になっているのかな?
印象的だったバーレーン王国パビリオン
水に囲まれた木造のパビリオンは巨大な船。
国立博物館からお借りしてきたという貴重な工芸品などを
すべて手で触れて感じられる展示にびっくり!
6月に単独で万博に来た際も、
自分になかなか縁がない地域のパビリオンを選んで入りました。
このバーレーンの船に込められた海と貿易の歴史、
真珠貝とのかかわりも興味深かったです。
17時から北の野外ステージで開催されたブラジルショーではカポエイラを初鑑賞。
子供たちもたくさん出演する演舞だったので、
娘ちゃんもすごく気に入ってブラジルに触れていました。
「あんなに側転でクルクルまわるのすごい!」
サンバ以外の踊りや身体表現はあまり日本でも見られないので、
本場の精神があふれるプログラムですごくよかったです!
もちろん、ブラジル音楽ライブにサンバカーニバルもあってお祭り気分も堪能。
ナマステー、夜にすいていたインドパビリオン。
私、この7・8年ヨガで心と体を整えているので、
入りたかったんです、インドパビリオン!
今回の大阪万博は閉幕直前、11時入場、6歳の子連れでしたが、
思っていたよりたくさんのことを味わえました。
荷物検査も早く、11時予約でしたが10時45分には入場。
当日パビリオン予約は惨敗でしたがたくさんのパビリオンに入れましたし、
パビリオンスタンプを押しまわったり、
大屋根リングを歩いたり、
ドローンショーを見たり、
子供のペースに合わせて楽しめることも色々ありました。
(ミャクミャク七変化 他にもいっぱいこんなのに出会える)
今回、「万博で外国の人に挨拶をしてみよう」
と夫から提案されていた娘ちゃん。
緊張で固まりつつも、「Hello」を言ってみたり、
手を振ったり、「繋がる事 関わる事 知る事」
全身でいっぱい感じていたようです。
後日、国旗を描いたりしていた娘ちゃん。
大阪万博を経て「まず行ってみたい国は?」と聞くと
「そりゃポルトガルだよ」と答えていました。
そうだね、私がポルトガルポルトガル言ってるもんね。
絶対連れて行くからね。
そのあと、いろんな国にも出かけてみてね。
世界は広いし、きっと優しいはずだから。
おまけ
はやりの大屋根リングの年齢ナンバー撮影
Até logo!
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友人が「銀座で津森を見つけた!」、と写真を送ってくれました。
はい、人気ポルトガル料理店「ヴィラモウラ銀座本店」さんのファドライブに
久しぶりに出演させていただきます。
11月15日(土)、歌手は高柳卓也さんとの2人。
この日は歌手の弾き語りスタイルで、
私と高柳さんそれぞれがギターを弾きながら歌います。
ポルトガルでも弾き語りをされる方もちょくちょくいらっしゃいます。
ポルトガルギターは月本一史さん、ベースは伊代田大樹さんです。
ご予約はこちら
「ヴィラモウラ銀座本店」電話03-5537-3513
皆様のご来場をお待ちしております。
Até logo!
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9月10日(水)は新橋の阪急交通社ビルにて開催された旅行説明会でのファドショーでした。
ポルトガルを知っていただく入場無料企画で、
定員を超える100名様近くの方がお越しくださいました。
キャンセル待ちも相当数いただいたそうで、
皆さま、本当にありがとうございました。
メイン企画としてファド演奏があり、
ポルトガル政府観光局の高岡千津さんによるプレゼンテーションと
共に楽しんでいただきました。
ポルトガルギター渡辺隆哉さん(右端)
ポルトガル政府観光局 高岡千津さん(右から2番目)
ギター 伊代田大樹さん(左端)
ポルトガルのあの青い空のもと、
のびのびと過ごさせてもらった寛容さや居心地の良さ、
何を食べてもおいしい豊かな食文化、
そんなこともお話しつつ約10曲の演奏となりました。
これを機にポルトガルへ旅される方がたくさんいらっしゃると心から嬉しく思います。
私も追いかけたいな。
企画主催の阪急交通社さま、ありがとうございました。
阪急交通社さまには魅力満載のツアーがたくさんです、
一生の思い出になるポルトガルの旅をお楽しみくださいね。
旅のプランはこちらをご覧ください。
Boa Viagem!Até logo!
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昨日の「CAFÉきょうぶんかん」Liveは台風接近で開催できるか心配でしたが
無事に終えることができました。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。
悪天候予報で当日キャンセルも出ましたが、
キャンセル待ちをしてくださっていた方々も足を運んで下さって、
良い賑わいとなりました。
歴史ある建物で、とても良い雰囲気の教文館さんの4階カフェ。
銀座の一等地でここだけ時が止まったかのよう。
同会場で開催中のポルトガルフェアで出会える手仕事の逸品にもぴったりな場所です。
今回は、キリスト教関連書籍の専門店があるこの場所にちなみ、
マグダラのマリアを歌った曲や人生を祈る歌たちを集めました。
ポルトガルギターの渡辺隆哉さんが10回歩かれた
サンティアーゴ・コンポステーラ巡礼のお話も時間が足りないほど。
この場所ならではのファドの時間となりました。
ライブ特典はポルトガルワインの試飲♪
ヴィーニョ・ヴェルデ(写真)とポートワインでほろ酔いライブに。
今回のライブは同会場4階「エインカレム」で開催中の
「ポルトガルフェア」期間内イベントとして企画いただきました。
終演後はフェア開催とライブスタッフとしてもご尽力くださった皆様とパシャリ。
ポルトガルコルク製品を扱うDiana Trading TOKYOの高谷さん(左から2番目)
写真家 安森智子さん(右から2番目)
教文館エインカレムの田村さん(右端)
ありがとうございました。
弾き語りも、だいぶ板に付いてきたかな。
皆様、ありがとうございました。
Até logo!
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9月になりましたが、なんという暑さでしょうか。
とはいえ、秋祭りの掲示が町に出始めたり、
10月や11月の予定を話し始めたり、
次の楽しみや手にしたいことに目を向ける変化の時期が私は好きだったりします。
という訳で、今月から新たな演奏シリーズが始まります。
【左:伊代田大樹(ギター) 右:渡辺隆哉(ポルトガルギター)】
昨日はリハーサルでした。
晩夏に、いえ、
秋様、歌います。
12月までのスケジュールがあがってきております。
詳細は「スケジュールページ」をご覧ください。
♪9月5日(金)東京・銀座「CAFÉきょうぶんかん」満席
人生を祈る~ポルトガルのファド~
キリスト教の書籍などを多く扱う教文館での演奏なので、
カトリックであるポルトガルならではのファドや、
共演者のポルトガルギター渡辺さんが歩いた巡礼の道のお話などもお届けします。
♪9月10日(水)東京・新橋
「ポルトガルフェスティバル ファドショー」満席
阪急交通社主催 旅行説明会
ポルトガルの魅力紹介と、人生に寄り添うポルトガルの音楽文化ファドをご堪能ください。
♪10月30日(木)東京・大手町
「ファドの夕べ」デイナイト大手町店
(一社)日本ポルトガル協会主催ディナーショー
日本・ポルトガル両国の文化及び経済の交流を促進し、親善に寄与することを目的に設立された日本ポルトガル協会の文化イベントです。会員以外の方にもお申込みいただけます。ポルトガルやファドに興味のある方、どうぞご参加ください。
♪11月8日(土)千葉・行徳 法伝寺本堂
「てらしっくコンサート」予約不要 入場料1000円
人生の賛歌ファドを囲んで、お寺で一息入れませんか?
♪11月15日(土)東京 ポルトガル料理店
詳細近日公開
♪12月7日(日)東京 ポルトガル料理店
クリスマスライブ 詳細近日公開
まだ詳細が出ていないところもございますが、
どうぞご予定に入れておいてくださいませ。
お待ちしております。
Até logo!
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ファド指導として参加したリーディング公演「不可能の限りにおいて」が
この11日に無事終幕しました。(企画制作:世田谷パブリックシアター)
ご来場くださった皆様、関わってくださった皆様、
本当にありがとうございました。
たくさんの皆さまとこの題材を共有することが出来たこと、
ポルトガルを代表する演劇人ティアゴ・ロドリゲスの画期的な作品を
全編日本語で初上演することに関われたこと、
かつて志した演劇にファドでつながれたことに心から感謝しています。
(演劇時代にあこがれた世田谷パブリックシアターのシアタートラムが会場)
ポルトガル語で出産することを「Dar à luz 光の方へ押し出す」と言います。
折に触れて何度もご紹介している大好きな言葉、
舞台初日があけた時、幕を下ろした時にこの上演に対し心からそう思いました。
これを上演することで突如世界が平和になるわけではない、
世界を変えるには微々たるものかもしれない、
しかし、この言葉たちを全編日本語で伝えることは大きな意味があったはずだと。
今回の作品はこの世界で起きている紛争地や災害の現場での厳しい現実を、
人道支援者の皆さんのインタビューをもとにドキュメンタリータッチで語った作品です。
私はこの戯曲にファドが出てくる意味を明確にすることが使命だと考えて
担当の戯曲終盤のシーンを作っていきました。
大事だと考えたのは「必然」でした。
ポルトガルの人たちにはファドが入る意味は説明不要です。
しかしながら日本ではその壁を突破する必要がありました。
作品の中にある人道支援者や紛争地・災害地で助けを求める人たちの恐れ、
祈りや許し、葛藤、虚無感、これらの想いが繋がってファドとなる「必然」。
歌うことで己を受け入れ癒すファドの必要性をどれだけ出せるかが私の仕事でした。
だからファドを単に音楽的に華美に作り上げる必要はないとも思っていました。
逆にどれだけそぎ落とすことが出来るかが稽古終盤の作業でした。
台本を書いたティアゴ・ロドリゲスさんの組み立てに従って作品全体がつながっていくと、
積み重なっていく気持ちが自然と終盤シーンのファドに乗っていきました。
出演者皆さんのハミングにはすべての感情が生まれていました。
劇中で歌われた「Medo恐れ」のオリジナル歌手アマリア・ロドリゲスはこう言います。
「ファドは起ること」と。
まさにその通りでした、結果音楽的にも演劇的にもよいファドになったと確信しています。
ソロを歌った万里紗さん、岡本圭人さんの歌声がたまらなかった。
台詞のように寄り添うギターの呼吸も素晴らしく、
あれこそまさしくファドでした。Parabéns!!
(ファドを歌われた万里紗さんと)
前述通り、厳しい現実を伝えるこの作品は取り組み方も難しいものでした。
終演後に「よかったねー、お疲れ様!」と清々しい気持ちというより
「この現実が、伝えられただろうか?」
「分かった気になっていないか?おこがましくなかったか?」
「世界を大きく変えることは出来なくても少しでも力に、少しでも…」
と葛藤しながら演出の生田みゆきさんと出演者の皆さん、
スタッフの皆さんが演劇の力を信じて創り上げてきました。
終わってからの乾杯の席でもその話はまだまだ続きました。
上演にご尽力された翻訳の藤井慎太郎さんと、
パブリックシアター芸術監督の白井晃さんの想いも同じでした。
微力かもしれない、世界は変えられないかもしれない。
でも、間違いなく光の方へ押し出した。
ここから誰か一人でも多くニュースの向こう側を想像し、
それが言葉になり、伝わっていくことを信じて。
光である世界を変えていけるように。
最後に、この座組へ私をお呼び下さった演出の生田さん(写真左)、
ありがとうございました。
その信念、私のこれからの糧となります。
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