秋コンサート「アマリア」制作日誌①
- 2015.07.05
ジュリオのプロフィール翻訳中
訳しながら、熱くなってきた!!! 素晴らしいアーティストの来日ですよ。
7月下旬からの本チラシなどに載せていきます、お楽しみに。
秋コンサート「アマリア」 ジュリオ・レゼンデ&津森久美子
2015年11月4日(水)19時より 大久保スタジオ・ヴィルトゥオージ
7月27日(月)チケット発売スタート!
Até logo!!
ジュリオのプロフィール翻訳中
訳しながら、熱くなってきた!!! 素晴らしいアーティストの来日ですよ。
7月下旬からの本チラシなどに載せていきます、お楽しみに。
秋コンサート「アマリア」 ジュリオ・レゼンデ&津森久美子
2015年11月4日(水)19時より 大久保スタジオ・ヴィルトゥオージ
7月27日(月)チケット発売スタート!
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大阪・上本町で行われている展覧会「第67回創造展受賞者作家展」に
一枚の絵が出展されています。タイトルは『ファディスタ』。
作家さんは鎌野直美さん、以前私のライブにお越しくださったあとに、
この絵を描いてくださいました。
私が心で思っていたことも、筆に乗ったのではないだろうかと、
ドキンとするような、照れくさいような、
心から嬉しい贈り物です。
「絵のタイトルを皆に聞かれ説明しましたが、皆さんご存知ない方が多く興味津々でしたよ。
ファドを聴いてみたいという方もいましたし。
私の絵よりファドの方に興味を持たれた方が多くて有る意味 良かったと思います。」
と鎌野さん。
声が聞こえるような絵だからこそ、そんな質問も飛び交ったのでしょう。
歌手をやっていて良かった、これは役得です。
本当にありがとうございます。
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11月4日(水)のコンサート「アマリア」、先行予告チラシ完成!すでに配布開始しております。
チケット発売は7月27日(月)、詳細の載った本チラシも同時に配布開始となります。
ジュリオの指で踊る鍵盤、歌を乗せてポルトガルから日本へ!!
祖国ポルトガルの音に向かい合うジュリオのピアノには、ファドを包み、ファドを敬愛し、
異国の地と繋がる心があります。
お見逃しなきよう!!
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ポルトガルの偉大なる詩人フェルナンド・ペソーアの大作「海の詩歌(オード)」の来日舞台公演に行ってきました。
ペソーアは異名という別の詩的人格を持つことでも有名。
独立した異名の1人アルヴァロ・カンポスの作品を、ポルトガルの国民的俳優ディオゴ・インファンテ氏が熱演。
904行から成る膨大な詩を1人で語る舞台、詩を日常から愛するポルトガルならではのものでした。
海に、船に、船乗りに思い馳せ、苦しみ、愛し、相反することに貪欲に「感覚する」アルヴァロの詩。
聞けば聞くほど、それはポルトガルというひとつの生命体にも感じられました。
ファドにもポルトガルならではの感覚があり、それは時に悲しく、時に底抜けの喜びに満ちているのですが、
この舞台でもその感覚に出会い、非常に視界が開けた時間となりました。

主演のディオゴさんに、終演後お会いすることができ、私の感じたことをお伝えすることができました。
(写真掲載も快くOKをくださいました。)
笑顔で耳を傾けて、私たち日本人観客と交流をしてくださった名優、素晴らしい舞台をありがとうございました。
また日本公演にあたり、このペソーアの詩を改めて翻訳し、字幕作成を一から行った渡辺一史さんと木下眞穗さんに大きな拍手を送ります。
Parabéns grande ator Diogo Infante, obrigada.
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皆様に嬉しいお知らせができることになりました。お伝えしていた新しいプロジェクト、情報解禁です。
ポルトガル国内外で活躍するピアニスト、ジュリオ・レゼンデとのジョイントコンサートを
11月4日(水)に東京で開催することとなりました!
ⓒJúlio Resendeコンサートタイトルは「アマリア」です。
そう、ファドの女王、故アマリア・ロドリゲスの名曲の世界を奏でるコンサートです。
彼はアマリアとの歌声と共演を認められたアーティストで、
2013年にリリースされたアルバム「アマリア」にはアマリア本人の歌声とデュエットも収録されています。
このアルバムをひっさげて世界各国を飛び回るジュリオ、ついに日本上陸です。
そして日本での共演を私が務めることとなりました。本当に光栄です。
ピアノインストルメンタルでファドの更なる表現を追及している、ポルトガルの新しい才能のジュリオ、
繊細な表現を生音で聴いていただくために、小さなサロンスタジオを選びました。
ジュリオのスケジュールの都合もあり、特別な一夜限りの公演となります。
もちろん、アマリアとジュリオの共演曲もお楽しみいただけます。
ファドの道を歩んで12年、素晴らしい機会をいただきました。
日本とポルトガルを繋ぐ大切な公演となります。想いをこめて、私のFADOを歌います。
チケット発売開始は7月27日(月)、どうぞお見逃しなく!
ファドの女王・故アマリア22年ぶりの来日!? アマリアの歌声と共演を認められた 新しい才能 ジュリオ・レゼンデ
津森久美子と共に誘なう アマリア名曲の世界
開場18時30分 開演19時
ピアノ:ジュリオ・レゼンデ 歌:津森久美子
会場「スタジオ・ヴィルトゥオージ」 03-3362-6482
新宿区百人町2-16-17 アバンティ21 B1 JR大久保駅・新大久保駅より徒歩5分
チケット 7月27日発売開始
前売り券4000円 当日券4500円(前売り完売の場合当日券の発売はありません)
主催・チケットお申込み:オフィス フロール
電話080-7024-3565 メールinfo@office-flor.com
共催:ポルトガル大使館 協力:Fado in a Box (ポルトガル)
公演に際して
海外アーティスト公演のため、天候などの条件により来日が困難になる場合がございます。
公演中止となる場合はチケットの払い戻しを行います、予めご了承ください。
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九州の次は、関西です!来月はお世話になっている大阪・中崎町「ティナレンテ」さんが7周年!
おめでとうございますっヽ(^o^)丿
というわけで、お祭りです、ポルトガルのようにFestaです。
7月10日(金)の夜、皆さん一緒にお祝いしにいらっしゃってくださいね。
おかげさまでディナー付きのお席は完売しました。ドリンク付きのお席も少なくなってきておりますので、
お早めにお店までご連絡くださいませ。
Até logo!
6月19日からの九州ツアー、ご当地グルメももちろん外さない一行。
先に言います、最後の番外編、長くなります、笑って読んでやってくださいね^m^
●海の幸溢れる天草の海鮮丼、人気店「海鮮家 福神」さん☆
鮮度抜群、旨みがぎゅっとつまって、甘みもあってとろけていきました。お味噌汁は九州の少し甘めの味。
あわびのお刺身なんていつぶりかしら・・・・。
コリコリとしているのに、鮮度がよく柔らかいのは産地で食べるからこそ。
●天草「イソップ製菓」さんのあか巻
天草名物として有名なお菓子、あのくまモンがあか巻を抱えている旗もいろんなところで見ました。
もともと、漁師さんが船の上の食事として重宝したあか巻、お餅で巻かれていて腹持ちもいいのです。
という訳で船上で「いただきます!!」
実は、ツアーを終えた翌日の移動日、朝早くから船に乗り話題の場所へ行ってきました。

本当に軍艦に見えました。軍艦島こと端島。

やった~~~

世界遺産

上陸。

雨でしたけど、廃墟の迫力が増して圧倒されました。作り物とは違います。
とっても良くしてくださった船員さんにお薦めされて訪ねた次のご当地グルメは・・・
●長崎の電車レストラン「きっちんせいじ」さん
お店は本物の路面電車。
名物トルコライス、サラダは自家製マヨネーズで。
店内の椅子も昔の路面電車のもの、当時の停留所の看板も、運転席もあります。
奥の電車の扉から、地元のお客様がどんどん乗車してトルコライスを食べるのです。
出発進行ごっこも出来ます。
●忘れちゃいけないよ、ちゃんぽん。中華街「春夏秋冬」さん。
出島演奏前に中華街で腹ごしらえ、初の冷やしちゃんぽん。
暑かったからこれは正解!スルスルっといけました。
この時は演奏前準備も兼ねて各自自由行動中。ランチタイムも過ぎていたので私一人貸切状態(笑)
●お土産編 天草「えすぽると」さんの独創南蛮菓子たち
「四郎の初恋」シリーズ、まずは初恋サブレ
ハート型の南蛮柿(イチジク)がかわいい
それから「カステラスク」(*^_^*)
あま~い香りが幸せです。
そして「四郎の初恋 南蛮柿餅」
これ、先日6月27日に放映された天草ロケのドラマ「広域警察6」(テレビ朝日)で登場しました。

四郎の初恋(*^_^*) 南蛮柿(いちじく)の甘酸っぱさぎっしり。
作り手の「えすぽると」代表・明瀬さんも大喜びで、ご本人から連絡をいただきました。
●最後は毎日に欠かせない「お茶」
熊本・人吉「立山商店」さんのお茶。このブログもお茶をいただきながら書きました。
この季節、水出しは重宝いたします。立山さんが丹精込めて仕上げたお茶の葉、美味しくいただいております。
旅日記、やっぱり最後は美味しいものだらけになっちゃいました(笑)
食いしん坊ファディスタの次回の旅もお楽しみに(^_-)-☆
皆さんも、どうぞ人吉、天草、長崎を訪ねてみてくださいね。
Obrigada, até logo!!
旅の一行、立ち寄りで各地のお湯めぐりも。名付けて「ライフツアー」☆
①人吉温泉「おおがの湯」
地元の方々に愛されるお湯。還元系で、お湯も飲めます。
公演後にいきましたら、スタッフさんの姿はなし。
券を買って箱へ入れる、入り方は地元の人が教えてくれる、疲れもとれました。
②天草「湯楽亭」

手掘りで掘られた洞窟温泉なのです(貸切状態の男湯画像)
赤湯は炭酸泉、お湯の成分が濃くて、足の裏にジャリジャリと当たります。
本当に秘湯でした。
③雲仙「富貴屋」 (*写真なし)
日本人でよかったぁ、のライ「フ」ツアー。
番外編ご当地グルメの章に続く。
Até logo!!
涙涙で天草の鬼池港を出港後、雲仙を通って、長崎市内へ。
たくさんの出会いの旅の最終地は、長崎・出島内の「旧長崎内外クラブ」。
こちらにもたくさんのお客様にご来場いただきました、ありがとうございました。
人吉や天草での出会いもお話しながら、歌を進めました。
マデイラワインと共に、天草の南蛮菓子や、人吉から持ち帰った球磨焼酎も登場。
主催のナガサキポルトガルシルシル塾の塾長ご夫妻と今回ずっと旅をしてきました。
お二人は長崎の歴史や文化にも造詣が深く、九州の南蛮文化を探ることにも非常に積極的です。
それ故、私たちも多くのことを教わりながら、各地を訪ね、点と点が線になっていきました。
その塾長プロデュースで、旅の収穫を、ここ出島に集めるようなライブに。

MCでも思わず熱くなってしまいました。
かつて、ポルトガル人たちが出入りした場所、出島。
その後、鎖国によりポルトガル人の気配はなくなりましたが、隠れキリシタンが天草に南蛮文化を残し、
船乗りのカルタ遊びは人吉で根付いていきました。
そんな地を素敵な時間をいただきながら、歌うツバメは飛びました。
眼下には大航海時代の南蛮船がワイン樽を積んで、九州の海を進んでいるのが見えてきました。

長崎の会場でご協力いただいた店長が天草出身でした。
片付けもすべて終了してお別れする際に、目を潤ませて話をしてくれました。
「天草で生まれたけど、こんな田舎で、なんにも無くて、
全然天草を好きじゃなかった。けど、今日のライブで、天草の魅力を皆さんが
話して伝えてくれて、こんなに素晴らしい場所で私は生まれたんだと初めて思えた。
天草がやっと好きになれました。ありがとう。」
そう涙を見せながらおっしゃってくださいました。
これには言葉が出ず、ただ「ありがとうございます」と一緒に泣くだけでした。
「歌なんて何の効果もない、歌はただ歌だ」と言われればそれまです。
でも、歌だから、様々なことを「繋ぐ」と私は確信してライブをやっています。
人間の普遍的な想いを歌うファドだからこそ、国が違っても言語が違っても、
いろんな思いを繋ぐことができるのだと、私は考えています。
アナログな旅、いいものです。
これからも各地を渡り、出会った素晴らしい文化や、そこにまつわる思いもファドに乗せて伝えていきます。
足を運んでくださった皆様、ご尽力くださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。
Obrigada, até logo!!
「ヴァン・ロゼ」での初公演のよい疲れの中、長崎へ出発。
フェリーに乗る前に、昨日お誘いをいただいたとある場所へ。

ポルトガルのお菓子パォン・デ・ロー、そして独創南蛮菓子の数々・・・!!
まさか天草でこんな素敵なお菓子に出会えるなんて!!!
ツアー3日目、感激の涙流れる日の幕開けでした。

訪れたのは、天草は佐伊津にある天草・南蛮菓子の店「えすぽると(S.PORT)」。
店名は、佐伊津の町の頭文字Sと、スイーツのS、そして港を意味するPortからきているそうです。
ライブにお越しくださった明瀬代表に出迎えられて中に入ると、
ガロ!

ポルトガル国旗にポートワイン、こんなに「ポルトガル」に溢れる場所があるとは、一同びっくり。

地元でも人気のお菓子店、次から次へとお客様がお越しになります。
天草の素材を生かし、南蛮文化や天草四郎の物語を大切にした熱い想いのお菓子がそろいます。
「四郎の初恋シリーズ」が人気。なぜ初恋かというと、、、、
(以下お店のパンフレットより)
天草四郎は、おもいを寄せる恋人 路香に大切にしていた手毬を託し、そして旅立ちました。
路香は四郎を偲びながら、一針一針覆いを込めて手毬を作り続けました・・・・
そんな物語があったのです。
そして明瀬さんから教えていただいたのは天草の「イチジク」の物語。
この初恋シリーズやお店のお菓子にはイチジクがたくさん使われています。
イチジクは1591年、天正遣欧少年使節団を引率したメスキータ神父が、
ポルトガルより1本の苗木を天草に持ち帰ったことが始まりと言われ、
天草では今でも ” 南蛮柿 ” (なんばんがき) と呼ばれて親しまれているそうです。
確かに、ポルトガルではイチジクの固いジャムをスライスして、チーズと食べますし、
マデイラ島でもイチジクがよくとれるそうです。(マデイラ島の緯度は長崎とほぼ同じ)
なんと、中国を経て日本にイチジクが入るより前に、すでに天草にイチジクがやってきていたのです。
植物学に詳しかったメスキータ神父は、天草にきっと合うと考えていたのでしょうね。
南蛮柿を使ってのお菓子作りを始めたころは「バカだね~~」と言われたこともあったそうです。
でも、今では、夏から秋にかけて天草で「南蛮柿(イチジク)フェア」が行われるほどに!
天草の地、キリシタンの歴史、南蛮文化を大切にして、お菓子を作る明瀬さんの情熱に感激しました。
その明瀬さんに
「津森さんのファドで、自分のやってきたことへの思いや、
人の思いの素晴らしさを改めて感じることができて、本当に良かったですよ。」
とお言葉をいただきました。
自身の過去や、これからの思いをつなげることに音楽が役立てるなら、こんな嬉しいことはありません。

名残惜しいなか、迫るフェリーの時間にあわてて鬼池港へ。これからいよいよ長崎に渡ります。
「えすぽると」のお菓子を長崎の会場「出島」で出すことになり、お店のパンフレットもいただいて・・・
と思ったら、パンフレットを受け取るのを忘れていた一行。

と、そこに!!!!!振り返ると船内に白衣の明瀬さん、パンフレットを持って追いかけてきてくださいました!!
「なんで、いるのーーー!」「なんていい人なんだ!!!!」
上川さんも、水谷さんも、長崎の主催者ご夫妻もまたまたびっくり、私は涙が止まらない。

出航後に港を振り返ると、明瀬さん、微笑んで見送ってくださっていました。
今生の別れか、、、という程、我々大声で別れを惜しみ、手を振りました。
船が見えなくなるまで、明瀬さんは手を振ってくれていました。
絶対もどってくるぞ天草!!!!
と5人で誓って、いよいよ長崎上陸です。
ありがとうございました!
「えすぽると」のお菓子はお取り寄せもできます、HPもご覧くださいね。
旅の最終地、長崎編へ続く
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