深いファドの夜
- 2012.10.15
地元の方々が集まるファドの会に呼んできただき演奏してきました。
ファド・ヴァディオ(お客が歌う形式)を開催する人気店「A Tasca do Chico」で知り合ったエドアルドおじさんが司会を務めています。おじさんの住むマンションの集会所で定期的に開催されていて、2年ぶりに参加しました。
夜22時開始、深夜2時終了のディープなファドの夜です。おじさん、おばさんの味わい深いファドを堪能いたしました。
この会の常連フェルナンドさん、ダンディー!「ファド・カスティーソ」という伝統的なファドをたくさん歌われていました。
「ファド・カスティーソ」とはメロディーに名前があり、好きな歌詞を乗せて歌うファドの神髄とも言えるスタンダードです。200近くのパターンがあります。
こちらもオシャレなセニョール、会のトリを毎回つとめていらっしゃって、いい歌を聞かせてくれます。
もちろん私以外ポルトガル人なので、よく知っている歌は大合唱になります。この雰囲気を日本にもお伝えしたい!と毎回胸をかきたてられます。
弾き語りもすることになり、選んだのは「Canto o Fado」、ポルトガルでもお馴染みの曲でサビ部分は割れんばかりに「カーントファード♪」と大合唱になります。
ギタリストさんたちと。今回は歌わずに詩を語るおじさまもいらっしゃって、胸打たれました。観光やステージ上のファドではなく、人々の間で受け継がれてきた姿を見せてもえる素晴らしい一夜でした。
今夜のファディスタとギタリスタ。
帰国後、11月9日(金)に大阪・中崎町「ティナレンテ」、10日(土)に東京・乃木坂「コレド」にてファドワークショップを行います。今回も楽しめたこの大合唱をみなさんにも体験していただきたく、イメージをふくらましています。サビの簡単な部分ばかりを何曲か取りあげます。歌ってみたいとお考えの方、是非ご参加くださいね。
詳しくはスケジュールページをご覧ください。
旅の続きはまた明日♪Até já.