ファドの旅
- 2019.03.24
ファド教室を始めてから、
生徒さんたちがそれぞれリスボンを訪ねて
実際に現地カーザでギタリストと歌ったりすることが
ここ10年の間に少しずつ増えてきました。
東京教室を始めたこの4年は多かった印象。
私の親しい現地のミュージシャンやおすすめのカーザを紹介したり、
生徒さんが訪ねてゆくことを事前にリスボンへ伝えたり、
カーザでのルールや歴史などを生徒さんにレクチャーしたり、
これはとても楽しい作業。
私も共にファドの旅に出ているような気持ちです。
ある生徒さんをリスボンのファディスタやギタリストに紹介した最近も、
現地からメッセージがたくさん届きました。
「(生徒さんは)とても素晴らしい歌と心だったよ。」
「クミコ、あなたが素晴らしい先生なんだね」
とても嬉しい励みになる言葉でした。
教室やギタリストとの発表会で、
日本でやれるかぎりファドを楽しめる環境をつくっていますが、
やはり現地で体感してもらうのが一番。
『現地リスボンでいずれ歌う機会があるかも』
どなたに対してもこれを想定して、
ギタリストとの間合いのやりとりもレッスンしています。
それが実を結んだ報告の喜びは、
本当に言葉になりません。
でも、私よりも、自分で足を運び、
体と心でファドの世界に飛び込み、
体当たりでその空気を吸い込んできた生徒さんが
一番幸せに満たされていることでしょう。
歌で人と繋がる幸せ、喜び。
人生が豊かになる、
あなたは素晴らしいと歌があったから言える、
ファドの素晴らしさです。
もっともっと生み出していきたい、この喜びを。
そう思わせてくれた生徒さんたち、
現地のファディスタ(「ファドと生きる者」の意)たちに、
心からの感謝を。
Até logo!