バレットさん ありがとう
- 2019.02.15
大好きな素晴らしいファド歌手José Manuel Barretoさんが昨日旅立たれた。
私が一番好きな男性ファド歌手。
修業させてもらっていたお店「パテオ」でいつも聴かせてもらい、
ステージングや声のアプローチ、聞き方、
そしてファドとの生き方を魅せてくれた方。
ギタリストへの敬意も素晴らしかった。
歌の間奏になると、彼はすっとセンターから外れたり、一段降りたりして
観客の視線がギタリストへ向くようにするのです。
さりげなく、でも寄り添いながら。
歌声同様それがとても美しくて・・・。
あの姿、振る舞いをずっと側で見ていられたのは本当に財産です。
様々なことを押し付けることはなく、私をその場に加えてくださった。
2005年には彼の地元でのコンサートに出演させてくださったこともあった。
私がする質問にはいつも真摯に答えてくれた。
挨拶のキスは頰同士ではなく必ずほっぺに口でしてくれた。
タバコと赤ワイン、そしてサッカーチームのベンフィカをこよなく愛し、
ファドを愛した人。
皆に慕われた人。
まろやかな歌声に皆が聞き惚れた。
私もそうでした。
ありがとうバレットさん。
Descanse em paz.Obrigada Sr. Barreto.
Gosto muito da sua voz, aprendi tantas coisas com o seu fado.
Até sempre.