2016年10月ポルトガル滞在記⑤ファド文化を知りたいならFado Vadioへ
- 2016.11.01
リスボンへ来たら必ず歌いに行くのがBairro Alto地区の居酒屋A Tasca do Chicoです。
こちらは曜日限定でファドの夜を行っています、今回も歌いました。
お店の所属歌手が歌うのではなく、歌いたい人が集まる「Fado Vadio」形式です。
Vadio(ヴァディオ)という言葉は「野良犬の」「持ち主のいない」等の意味があります。
つまり「みんなの」という解釈です、これがファド文化の良いところ。
このファド文化に私も迎えてもらって8年が経とうとしています。
最初に連れてきてくれたのは日本人ファド歌手の高柳卓也さんでした、ありがとうございます。
ファドの夜に欠かせない司会者でファド歌手のジョアォンさん。
「おお~、クミコ!おかえりー、もちろん歌うだろ?」
この歓迎をしてもらえるのが私の大切なファドの1ページ。
伴奏は信頼厚いプロのギタリストたちです。
ポルトガルギターのフラービオさん(右)はこちらで長く弾いています、
彼も音と心に寄り添うギタリスト。
ギタリストの間に立って、曲名を告げて前奏が始まるときはとても幸せになります。
このFado Vadioをやっているお店の素敵なところは、世界をまわるような歌手やギタリストたちが突然やってきたりするところです。
Mariza やAna Mouraも歌っていくことがありますよ。
最近は観光客も非常に多く、今回もお店に来るポルトガル人が減ってしまっていたので少し寂しい思いもありましたが、
変わらず皆がファドを愛してやまないエリア、
道を歩けばいろんなところからファドの音が聴こえてきます。
Até logo!