顔つきも、体つきも、言葉も違う
なのに 心は通じる
違いだらけの中で見えた同じ気持ち
寂しい、会いたい、嬉しい、恥ずかしい、悔しい、悲しい、愛しい・・・
これこそFADO

Bairro Alto地区 ” Mascote da Atalaia ” にて

繊細な歌声が素晴らしいマルコ・オリヴェイラ&ポルトガルギタリスト リカルド・ロシャ
リカルドさんのするどく男気ある音が響きます。2009年以来、覚えていてくれました。

会いたい人に会ってきました、実力あるお2人です。
マルコは2008年にリスボンの空軍迎賓館で行った私のコンサートで、伴奏を務めてくれたこともあります。

(2008年12月 ポルトガルギターは師匠の次男リカルド・パレイラ)

(3人とも若いですね~~笑)
マルコは当時からギタリストとしても歌手としても注目されていました、
今やリスボンの名ホールCCBでソロコンサートも果たし、海外でも多く公演を行う一流演奏者です。
Marco Oliveira プロフィール(ポルトガル語&英語)
作詞作曲もてがけ、有名歌手にも提供しています。
マルコの変わらないおだやかな人柄、繊細な歌声に酔いしれました。

こちらは店頭に今日のアーティストが書かれます。
最近はホスト歌手1人とギタリストたちでファドを開催するお店も多くなりました。
お店によっては歌いたい人がいれば飛び込みもあり。
この日も私ともう1人歌っていました。
他店の出演者が挨拶に来たりもして、
そんなやりとりがとてもカッコよく見えるファドの夜です。
Até logo!
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リスボンでの時間、演奏することももちろんだけど、
様々な思いを心に、体に刻むことが私にとっては本当に大切。
外国人の私が歌うことを心から歓迎し応援してくれるポルトガル人がたくさん居る。
日本の皆さんも一人ひとり思い浮かべ抱きしめる。
縁結びの聖アントーニオの教会で一人過ごす、涙があふれて止まらなくなった。

師匠と同じ名のリスボンの守護聖人の前でただただ感謝した。
時々受ける中傷を恐れる自分が情けなく、泣いた。
非難する人よりも、私に愛をくれる人がこんなにたくさんいるのに、何を恐れていたのかと。
滞在1週間が経ったころ、いろんな想いを洗い出せたことが私にはとても良かった。

あと1週間、この石畳と、風と空と、
大切なポルトガルの友人たちの声と優しさを私に刻んで帰ろうと誓って。

愛すること、悲しむこと、悩むこと、喜ぶこと、すべて私のファド。
Até logo!
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10月7日はピアニスト ジュリオ・レゼンデとのコンサートでした。
昨年11月に東京で来日ジョイントコンサートを行ったジュリオと再共演です。
「ポルトガルへ来たら一緒にまた演奏しよう」と約束していました。

マネージャーのアナ特製の昼食後リハーサル。矢野さんも急遽出演が決定、ポルトガルデビュー!

かつて銃の製造工場だった建物をアートスペースに変えた会場、
「Fábrica Braço de Prata」、武器を楽器に持ち替えた場所です。
ギャラリーとライブスペース、図書館、レストランがあり夜な夜なリスボンの人たちが集まります。

木のぬくもりがあたたかいステージ。

サウンドチェック中

~ビデオ画像から~ ジュリオのトリオと
プログラム最後は「暗いはしけ」、私の書いた日本語で歌いました。
細胞ひとつひとつで感じて歌うジュリオとのファド、日本の時よりも心はより大きくふるえ声になりました。
満席のお客様と国を越えたファドの夜、糧となる時間がまた増えました。
ありがとうございました!
お店が撮影した動画は「こちら」をどうぞ。
『日本から吹いた風がファドの声を運んできた
ジュリオ・レゼンデと津森久美子の特別なファドの夜』
と紹介してくださっています。
Até logo!
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リスボンへ来たら必ず歌いに行くのがBairro Alto地区の居酒屋A Tasca do Chicoです。

こちらは曜日限定でファドの夜を行っています、今回も歌いました。
お店の所属歌手が歌うのではなく、歌いたい人が集まる「Fado Vadio」形式です。
Vadio(ヴァディオ)という言葉は「野良犬の」「持ち主のいない」等の意味があります。
つまり「みんなの」という解釈です、これがファド文化の良いところ。
このファド文化に私も迎えてもらって8年が経とうとしています。
最初に連れてきてくれたのは日本人ファド歌手の高柳卓也さんでした、ありがとうございます。

ファドの夜に欠かせない司会者でファド歌手のジョアォンさん。
「おお~、クミコ!おかえりー、もちろん歌うだろ?」
この歓迎をしてもらえるのが私の大切なファドの1ページ。

伴奏は信頼厚いプロのギタリストたちです。
ポルトガルギターのフラービオさん(右)はこちらで長く弾いています、
彼も音と心に寄り添うギタリスト。
ギタリストの間に立って、曲名を告げて前奏が始まるときはとても幸せになります。
このFado Vadioをやっているお店の素敵なところは、世界をまわるような歌手やギタリストたちが突然やってきたりするところです。
Mariza やAna Mouraも歌っていくことがありますよ。
最近は観光客も非常に多く、今回もお店に来るポルトガル人が減ってしまっていたので少し寂しい思いもありましたが、
変わらず皆がファドを愛してやまないエリア、
道を歩けばいろんなところからファドの音が聴こえてきます。
Até logo!
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滞在2日目10月4日、大阪からポルトガルギターの矢野太さんも合流。
待ち合わせ場所はファドの町Alfamaにあるファド博物館。

ここで9月に来日した師アントーニオ・パレイラと再会!満面の笑みで迎えてくれました。
矢野さんはポルトガルギターレッスンを受けに来たのです。
私も通訳と勉強で毎回同席。
ファドの真髄をたくさん手渡してもらう時間、このあとも毎回内容いっぱいのレッスンでした。

夕方、ポルトガルギターのメンテナンスでBairro Altoの楽器店へ。
こちらは師パレイラの友人である楽器匠アカーシオさんのお店。
さきほどのファドレッスン同様、ファド文化を支える大切な場所です。

すると同時にお店に入ってきたのは私が会いたかった人セルジオ・コスタさん!
今、一流店Lusoでレギュラーポルトガルギター奏者を務める方。
もう8年ほどのお付き合いです。売れっ子になっても昔と変わらず謙虚で優しく皆に愛されるセルジオさん。
この偶然は嬉しかった!

セルジオさんは弦を替えに来たところ、毎日のように弾くので弦の張替は頻繁に行うそうです。
ここで矢野さんに弦の張り方を丁寧に楽しく教えてくれました。
舞台裏でも素晴らしい人です。
2008年の留学時代には、車の中から歩く私に声をかけてくれたこともありました。

メンテナンスが終わるとアカーシオさんとセルジオさんの突然の速弾きセッションがスタート。
これが本当にカッコよかった!ポルトガルギターは哀愁もありますが、とびっきりカッコいい楽器でもあるんですよ。
師匠パレイラから、楽器匠アカーシオさん、そしてセルジオさんへとポルトガルギターがつないでくれた縁に旅の始まりから感激の我々でした。
このあとはBairro Altoで歌う夜です。
Até logo!
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リスボン歴史地区の大聖堂脇を通って下町Alfamaへ。
この道は滞在中毎日のように通りました。

途中、可愛い案内人さんと路地をうろうろ。八百屋さんの子でした。
ありがとね~

家とスレスレ路面電車、ここ好きなんです。

その名は「サウダーデ通り」、この道は一本奥まったところにあります。
リスボンにお出かけの際は見つけてくださいね。

こんな路地が心をつかんで離しません。
毎日トコトコ、リスボンを私に刻み込む今回の滞在。
この日差しと、匂い、人の声に心が満ちていきます、歌っていない時もとても大切な時間です。
散歩の後は師匠の待つファド博物館へ。
Até logo!
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長旅を終えてリスボンへ到着しました。
お昼に着くのは初めて、街の赤い屋根を見ながら青空のリスボンが迎えてくれて嬉しかった!

©office-flor
地下鉄の空港駅ではアマリアが迎えてくれました。

©office-flor
ポルトガルの偉人達がたくさんお出迎え。左はポルトガルギター奏者カルロス・パレーデス。
最近は地下鉄がつながったので、とてもスムーズに移動ができます。
乗車カード発行費も含めて1.9ユーロ、おすすめですよ。

©office-flor
宿に到着、ここは私にとってとても大切な場所!
2008年の長期留学時代も住んだ場所、市電も通ります。
守衛の皆さんも、寮管理長のカタリーナとも長いお付き合い。
~「おかえりー!!」と私を待ってくれている抱擁とキス~
ファド「ポルトガルの家」そのままの光景が私を迎えてくれました。
これこそポルトガルの家、これこそポルトガルの家
É uma casa portuguesa com certeza, é com certeza uma casa portuguesa!
Até logo!!
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9月に師匠とデボラを見送った成田空港から、まったく同じフライトで出発。
初めてのエミレーツ。日曜日の夜出発でしたが、リスボンにお昼に着くのですごく楽でした。

偶然にも写真家の安森智子さんに遭遇。
しかも通路を挟んで隣の席でびっくり!なんと帰りの便も一緒だということが判明。
ポルトガル写真集も出されている安森さん、今回は美しいアソーレス諸島を取材とのことです。
「津森&安森」の森森コンビ、ポルトガル愛の話は止まらず、旅の始まりからいいスタートとなりました。
Até logo!
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ポルトガルから帰国いたしました。
諸々の関係でブログを更新できなかったのですが、これから書いていきます。
今回は、自分の心と体にファドとリスボンをより一層染み込ませ、
歌の糧となるファドの愛をたくさん受け取ることが出来ました。
心は今、サウダーデでいっぱいです。
Até logo!
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リスボンでコンサート出演が決定しました。
10月7日(金)Concerto Júlio Resende e Convidados
出演 jジュリオ・レゼンデ(ピアノ) 津森久美子(ゲストヴォーカル)他
開演 22:30 会場「Fábrica Braço de Prata」
昨年秋に日本でコンサート「アマリア」を行ったピアニストのジュリオ・レゼンデと再び共演します。
この時期にリスボン近辺にいらっしゃる皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
ジュリオの語るようなピアノに寄り添って歌います。
Até logo!
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